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2016年05月16日

なぜ値下げ表示に人は弱いのか?「定価の半額」で即購入!

経済学には「人間は自分の利益を最大化するよう合理的に行動する」という大前提があります。しかし、実際の行動を観察すると、なぜか非合理的な判断をしている場面が多々あります。損したくないと思うあまり、大きな損を生んでいることがたくさんあるのです。


なぜそのような非合理的な行動をしてしまうのか。それを心理学の面から解き明かそうとしているのが、行動経済学です。要するに、行動経済学とは経済学に心理学の要素を取り入れたものといえます。学問の分野としてはまだ新しいですが、取り上げられている事例が話のネタとしても非常に面白く、魅力があるため注目されています。


行動経済学の理論はいろいろ応用されています。マーケティングの領域で明らかに応用しているものがありますし、なかには 「悪用」というべきものもあります。視点を変えれば、行動経済学の知見を学ぶことで非合理的な判断による損を回避しやすくなるわけです。以下の問題は行動経済学の理論に基づいて作成し、陥りやすい数字のワナについて解説しました。実際に解いてみると、どんなふうにして数字に騙されるかが、わかってくるはずです。


Q. デパートのバーゲンに訪れたAさんは、好みのデザインのスーツが定価5万9800円から2万9900円に値下げされているのを発見。「ほぼ半額だ!」とAさんは喜んでレジに向かった。この行動は得か損か。


A. 「アンカリング効果」にやられましたね。


定価の値札に赤線を引いて半額に値下げされていたら「これは安い!」と思い、あまり品質を確かめないまま買ってしまう人がたくさんいると思います。


しかし、そのスーツの定価は本当に5万9800円でしょうか。バーゲンの前に同じ商品がその値段で販売されていればよいのですが、ひょっとしたらバーゲン専用品で5万9800円の価値はないかもしれません。


なぜ値下げ表示に人は弱いのか。それは行動経済学でいう「アンカリング効果」によるものです。アンカー、すなわち船が錨をおろすように、人間は最初に示された数字に強い影響を受けます。


このケースでは5万9800円という定価がアンカーになり、「2万9900円なら約3万円も安い!」と思い込んで買ってしまうわけです。赤線が引かれている定価が本当の定価より高い場合、販売価格が実際以上に安くなっているとの誤解を消費者に与えるために景品表示法に引っかかりますが、この手の値引き表示は後を絶ちません。


アンカリング効果を使ったワナを見抜くには、2つの方法があります。


1つは、価格が品質に見合ったものであるかどうかを見極める目を持つこと。もう1つは、買いたいものがあればバーゲン前にあらかじめ価格の相場を調べておくこと。1つ目の方法は実際には難しいので、2つ目の方法が現実的な手段になるでしょう。



▼もう1問応用問題にTRY!

Q. ドバイのスーク(市場)でかわいい木目細工の額を見付け、店主に値段を聞くと「100ドル!」。絶対に3倍は吹っかけていると考え「高い! 20ドルなら買おう」と言ったところ、店主はしばらく考えてから「わかった。20ドルで売ってやろう」。この買い物は損か得か。


A. 損。これは筆者の実体験で、ドバイの空港で同じものを5ドルで売っていた。
(大江英樹=監修 宮内 健=構成 getty images=写真)

プレジデントオンライン引用


2016年03月11日

お得の二重取り、三重取り!コンビニ買い物で、 5%得する? セブンで仕込んでローソンで使う

今や品揃えだけでなく、ポイントサービスの種類まで充実しているコンビニエンスストア。そんなコンビニで、日常品の購入はもちろん、各種支払いにいたるまで、あらゆるお金のやり取りをカード支払いにすれば、“濡れ手に粟”的な恩恵にあずかれることは、何となくご存知な方も多いことだろう。

 とはいえ、カードの世界は複雑だ。クレジットカードの種類はもちろんのこと、ポイントカードまで合わせると膨大な数があり、どれをどう使えばいいのか、素人ではとても分からない。


セブンで仕込んでローソンで使う!? 5%得するコンビニ買い物術


「カードには、メインカードとなるクレジットカード、ポイントを貯めるためのカード(電子マネー系を含む)、割引を受けるためのカードと、主に3つの種類があります。これらのカードを駆使することで、お得の二重取り、三重取りができ、最大5%も得をすることができます」

 そう語るのは、小社より『普通の人がケチケチしなくても毎年100万円貯まる59のこと』を上梓した経済評論家の佐藤治彦氏。「過去20年、コンビニで現金払いをしたことがほとんどない」という佐藤氏に“コンビニの買い物で5%得する”ための具体的な方法を聞いてみた。

◆「リクルートカードプラス」と「ナナコカード」で“お得の二重取り”

 コンビニの買い物で5%得するための具体的な方法だが、まずは、メインカードとなるクレジットカードと、ポイントを貯めるためのカードの作成が必要になる。具体的には、メインカードとなるクレジットカードに「リクルートカードプラス(JCB)」を、ポイントを貯めるためのカードには「ナナコカード(セブン-イレブン)」「ポンタカード(ローソン)」を佐藤氏は薦めるが、その理由は何なのだろうか?

「メインカードとなるリクルートカードプラスは、買い物はもちろん、旅行や公共料金などを含めたほとんどの支払いが対象になり、還元率も2%あります。年会費は2000円(+税)かかりますが、かなりお得なカードです。まずは、これを作ります。次にポイントを貯めるためのカードですが、ナナコカードのほか、ポンタカードを作ってください。まずナナコカードですが、これはセブン‐イレブンで使うことのできる電子マネーカードです。このカードは、リクルートカードプラスでチャージをすることができるので、リクルートカードプラスに2%分のポイントがつきます」

 つまり、ナナコカードでの買い物で得られるポイントのほか、ナナコカードにチャージすることで、リクルートカードプラスのポイントも得られるという、“お得の二重取り”が可能になるわけだ。しかし、このままでは終わらない。さらに、得をする方法があると言う。

「ナナコカードで、1万円のQUOカードを買うと、1万円のプリペイドカードだけは1万180円分使うことができます。クオカードの購入では、ナナコのポイントはついてきませんが、1.8%ここで得することになります」

 1万円のクオカードを還元率2%のリクルートカードプラスで購入しているため、実質の支払い額は9800円となる。9800円で1万180円の買い物ができるわけだから、その還元率は約3.7%。何ともお得な方法だが、リクルートカードプラスの新規募集は3/15まで。興味のある方は、ひとまず申請を急いでいただきたい。

◆ポイントカード「ポンタカード」で“お得の三重取り”

 ポイントを貯めるためのカードとして、ナナコカードとポンタカードが出てきたが、ここまでポンタカードには触れられていない。このカード、いったいどのように使うのだろうか?

「その前にクオカードについてですが、このカードは、意外といろんなところで使えます。コンビニなら、セブン‐イレブン、ローソン、ファミリーマートなど。ほかにマツモトキヨシ、ガスト、デニーズ、バーミヤン、エネオス、書店など全国5万5000店で利用ができます。もちろんセブン‐イレブンでも使えますが、この場合、先ほども申し上げたように、ナナコポイントはもらえません。ここでやっと、ポンタカードが登場します。ローソンではクオカードで買い物をするときも、レジでポンタカードを提示すると、ポンタポイントがもらえます。こうして“お得の三重取り”ができるのです」


再確認すると、リクルートカードプラスからナナコカードへチャージして還元で1回目の得、クオカードについているおまけで2回目の得、さらに、クオカードで買い物をするときのポンタポイントで3回目の得となるわけだ。

 具体的には、ローソンでポンタカードを提示してクオカードで買い物をすると、その還元率は1%。クオカード購入までの還元率3.7%を加味すると、ここまでで約5%の還元率となる。しかし、“お得の螺旋階段”は、まだまだ終わらない。

◆割引カード「ポンタカード」で“お得の四重取り&五重取り”

 冒頭で「カードには、メインカードとなるクレジットカード、ポイントを貯めるためのカード(電子マネー系を含む)、割引を受けるためのカードの3種類がある」と佐藤氏は語っているが、ポンタカードには「ポイントを貯めるためのカード」としての機能のほか「割引を受けるためのカード」としての機能も有している。

「ローソンでポンタカードを提示してクオカードで買い物をすると、1%のポイント還元がつくように、ファミリーマートでTポイントカードを提示してクオカードで買い物をすると、同じくらいのポイント還元があります。ですが、あえてポンタカードをオススメする理由は、ポンタポイントは、ローソンにあるロッピーという端末で、ポンタ会員専用のお試し引換券と交換ができる点にあります。たとえば、1000円くらいのお酒や化粧品が400ポイント。200円くらいのアイスクリームやお菓子、カップ麺、ビールのおつまみなどが70ポイントで交換できます。ローソンに置いてある商品は、切手や宅配などのサービス以外のほとんどのものが、ポンタポイント1ポイント=1円として交換できますが、このお試し引換券であれば、1ポイントが2円や3円分の価値となるのです。もちろん、お試し引換券で商品をもらうときに、ポンタカードを提示すれば、ちゃんとポンタポイントがついてくる。ポンタポイントは、無限ループ状態。“お得の四重取り&五重取り”になるわけです(笑)」



 この手の“お得ネタ”は、広く知れ渡れば渡るほど、改悪される傾向にある。『普通の人がケチケチしなくても毎年100万円貯まる59のこと』には、この他にも、スマートに得をするための方法が、盛りだくさん。“まだまだお得”な状態のうちに、その恩恵にあずかってみては!?<文・写真/HBO編集部 協力/佐藤治彦>

【佐藤治彦】
経済評論家、ジャーナリスト。1961年、東京都生まれ。慶応義塾大学商学部卒業、東京大学社会情報研究所教育部修了。JPモルガン、チェースマンハッタン銀行ではデリバティブを担当。その後、企業コンサルタント、放送作家などを経て現職。近著に『知識ゼロからの為替相場入門』(共著/幻冬社)、『普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話』(扶桑社)など。


ハーバービジネスオンライン引用














2016年02月08日

客の会計時にローソン従業員が自分のポイントカード ポンタを使ってポイントを不正取得

大手コンビニエンスストア「ローソン」は8日、客の会計時に従業員が自分のを使ってポイントを不正取得していたことを公式ホームページ(HP)上で発表し、謝罪した。

 ローソンによると、ポイントの不正取得があったのは富山県内の店舗。同店を利用した客が、自分が使っていないポイントカードの残高がレシートに印字されていたことを不審に思い、画像をツイッターにアップしたことから発覚した。

画像に富山県砺波市内の店舗名も写っていたことからローソンが従業員を特定、事実確認したところ認めた。




コンビニエンスストア「ローソン」ポイントカード.jpg

従業員が客のポイントを不正取得、ローソンが謝罪



従業員は6日付で退職したという。ツイッターにアップされたレシートにはポイント残高が「4698P」と印字されていた。ローソンは今後、不正に取得されたポイントを調査し、回収するとしている。

 同社は「お客さまに大変不安・不快な思いをさせてしまいましたことを、深くお詫び申し上げます」と謝罪。従業員への教育を再徹底するという。

また、再発防止のため「店舗でのイレギュラーなポイント取得のモニタリング体制を強化し、不正行為の防止に努めてまいります」としている。

スポーツ報知引用

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