同年7月に北九州市内にある官営八幡製鉄所の関連施設が
世界遺産に認定されて以来、町全体が盛り上がり、
観光客も増えていた。
開発者である株式会社OAセンターの吉武太志社長は
「売っているおみやげ品は博多のものばかりで、
北九州オリジナルのものが本当に少ない。
何か北九州らしいおみやげができないだろうか?」
と考えた。
北九州市は昔から「鉄の町」「ものづくりの町」として
日本の産業革命を支えてきた都市。
そこでものづくりに関連するおみやげを作りたい
と思って周囲を見渡してみると、当時駅前の市関連施設に
3Dプリンタがあったため、「3Dプリンタで型を作って
チョコレートを作ろう」とコンセプトを決めた。
八幡製鉄所で以前ネジを製造していたことがわかり
商品化が決定。さらに「ねじが本当に回せたら
ものづくりの町の名物になるのでは?」と思い至り
「ねじを回せること」と「食べやすい一口サイズ」に
こだわって試作を繰り返して
2016年2月に「ネジチョコ」が発売された。
ネジチョコは、2016年2月の発売当初は
菓子店のパティシエが生産を担当していて
生産能力は1日最大500個程度だった。
しかし発売がバレンタイン時期だったことと、
発売前に商工会議所のイベントでお披露目した際に
評判が良かったこともあり、発売後すぐに売り切れて
早速「買えないチョコ」として話題になってしまった。
2017年末に自動化設備を導入した。
現在の生産能力は1日約12,000個。当初の20倍以上の増産に
成功したが、それでも毎日完売してしまう状況は続いている
チョコとしての味と品質にもかなりこだわっている。
原材料はカカオを50%以上配合した「クーベルチュール」という高級品。
洋菓子店が作るチョコレートとしてのプライドを垣間見ることができる。
また、手軽に食べられる一口サイズになっているのも
「食べて味わって欲しい」という思いの表れだ。
顧客からは「ねじが最後まで締まるのが楽しい」と評判で
幅広い世代に受けている。子供はねじを回して遊べるし
女性にとっては「インスタ映え」するアイテムということで
TwitterやInstagramなどのSNSに写真や動画を投稿している。
年配の方々は「北九州らしいお土産ができた!」と喜んでくれる。
味の方は口溶けよくあっさりしていて、甘味も程よく
親しみやすい味というのが率直な感想です。
ココア味の方がチョコ味よりもまろやかな印象です。
迷ったのは食べ方で、ボルトとナットを締めて
結合させてから食べるのか、それとも緩めて
それぞれを食べるのか。食べ方によって
その人の個性が出るようです又
少し余談ですが、普段から本物のボルトやナットを
扱っている、工業・技術職の方へのねじチョコのプレゼント
日頃からネジを扱っているので愛着があるようで
美味しい美味しいと喜んでもらったと言う人もおられました
もし宜しければバレンタインも近い事で有りますから
如何でしょうか?