石原慎太郎著書
「自分と妻」の死後の出版のために
書かれた自伝
弟・裕次郎や家族への愛と感謝
文学・政治への情熱と悔恨
通り過ぎていった女たちへの
思慕と感傷……。
太陽のような輝きで
この国を照らし続けた男が
死して初めて明かす
「わが人生の証明」
死の瞬間にも意識だけは
はっきりしていたいものだ
出来ればその床の中で
有無言わされぬたった一度の
体験として迎える自分の
死なるものを意識を強め
目を凝らして見つめて
みたいものだ。
それがかなったならば
多分、この俺はつい昨日
生まれたばかりのような
気がするのに、もう死ぬのかと
思うに違いない。(本文より)
石原慎太郎さん:
1932年神戸市生まれ一橋大学卒
55年、大学在学中に執筆した
「太陽の季節」で第1回文學界新人賞を
翌年芥川賞を受賞。
ミリオンセラーとなった『弟』や
2016年の年間ベストセラー
総合第一位に輝いた『天才』
『老いてこそ人生』
『新解釈現代語訳 法華経』
『老いてこそ生き甲斐』
『ある漢の生涯 安藤昇伝』
など著書多数
石原裕次郎さんは弟さん
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タグ:「私」という男の生涯