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2015年12月27日

王的盛宴

「王的盛宴」という映画は日本名が『項羽と劉邦 鴻門の会』となっているが、実のところ映画の主題となっているのは項羽と劉邦でも鴻門の会でもない。この映画の日本名は日本人に分かりやすいようにということで付けられたのだろうが、映画の主題からいえばちょっとずれたタイトルになっている。
王的盛宴

この映画の本当の主題は劉邦の将軍であった韓信がなぜ粛清されたかという謎解きにある。項羽と劉邦の争いで有名な四面楚歌や覇王別妃や鴻門の会の物語も一応は映画に出てくるが、映画の全体の筋からいえば単なるサブストーリーでしかない。この映画の真の主人公は劉邦でも項羽でもなく韓信である。
劉邦
韓信はもともと項羽の部下の一兵卒であったが、漢王朝の始祖である劉邦に大将軍として抜擢されて戦果を治め漢王朝の成立に最も貢献した将軍であった。「韓信の股くぐり」とか「背水の陣」といった日本でもことわざとなっているほど有名な将軍である。ところが漢王朝が成立すると劉邦から謀反の疑いをかけられて粛清されて三十五歳という若さで死んだ。

この映画では劉邦とその皇后がなぜ韓信を殺さずにはいられなかったかという点を説明していく。まず韓信は亡くなったときに三十五歳と非常に若く、その若さゆえに劉邦が死んだ後に漢王朝を脅かす存在となることが皇后の猜疑心を引き起こした。さらに、当初は項羽の下に仕えていながら鴻門の会では劉邦を逃がすために陰で工作しさらに劉邦に寝返って項羽を倒す主力となったことから、かつての主君に簡単に背くということも劉邦の猜疑心を引き起こしたと説明される。

この映画は見る前にあらかじめ項羽と劉邦の話や漢王朝の三人の功臣である韓信・張良・簫何などの関係を知っていないと意味が分かりずらいかもしれない。中国人ならば項羽と劉邦の話はたいてい知っているが、日本人ならば前知識として司馬遼太郎の小説や横山光輝の漫画などで項羽と劉邦の話を知った上で見る必要がある。ある程度こうした知識を前提としてみると、映画で提示されている新しい歴史解釈が見えてくるだろう。

項羽と劉邦 鴻門の会 [ ダニエル・ウー ]

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タグ:王之盛宴
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