プランターにシマミミズを使う（人によってはオススメしません）: Palus Style～ひとり暮らしを楽しむ～

2016年07月07日

プランターにシマミミズを使う（人によってはオススメしません）

（日常の一コマ）

う～ん、いつものシソに比べて育ちが悪いような・・・。
葉は大きいけど、色も薄いし（よく見ると葉ダニが居ました）、葉の先が枯れてきてるし、葉も少ないような・・・。

いつもと何が違ったかなぁ・・・？
あ、土かな。そして、いつもの彼らが居なかったハズだ。

頼みましたぞ、シマミミズ先生。

投下！
↓

無事に潜り込んだようです。

本題

さて、今回はpalusが栽培で使用しているちょっと変わった仲間と使い方のご紹介です。
タイトル通り「シマミミズ」です。

「普通のミミズと違うの？」と思うでしょうが、コイツはフトミミズ（ドバミミズ）と違って、土以外にも口に入れば大抵のものは食します。
それらは全て、ミミズのフンとして、体外に排出され良質な堆肥となり、土がフカフカになる効果が見込めます。
植物の根を食べる事も無いので、直接的な害は少ないと思います。

関係無いですが、シマミミズは「ミミズコンポスト」と言って、シマミミズの特性を利用して
生ごみを良質の腐葉土（堆肥）に変えてしまおうというエコな取り組みもあります。
要は生ごみだろうと何だろうと口に入れば、堆肥に変わり、肥料にする事も出来ます。

ミミズは1日で体重の半分の食事を摂る為、一匹ではダメですが数千匹も集まれば
かなりのスピードで生ごみを良質の堆肥にしてくれるんですね。

シマミミズは、専用の業者で購入する事も出来れば、釣具店で購入することも出来ます。

こういうヤツですね。他にも「りんたろう」って名前のもあります。

おっと、今回はミミズコンポストの事ではなく、プランターで使用する話でした。

基本的にオススメしません

「いきなり何言ってんの」と思われるでしょうが、理由があります。
まず「口に入れば何でも食べる」って事は、逆に言えば「土の中に仕込んだ良質な肥料」も「土壌改良剤（ピートモスとか）」であろうと、何でも口にするという事になります。

すると「◯◯の植物には☓☓の肥料が有効だから土に仕込んでおこう」とする、プランター栽培をしっかり理解した人からすると、むしろ逆効果なんですね。
土壌改良剤にしても、ミミズ堆肥に化けてしまうので、コレと相性が悪い植物は当然ダメになります。
→例：ブルーベリーなどの酸性の土壌でないと枯れるような植物。

逆に、上記に挙げた「フトミミズ（ドバミミズ）」なら土以外は基本的に口にしないから影響は少なく、土もフカフカにしてくれるから有用と思われますが、彼らはなかなかプランターには定着しないようです（夜な夜な脱走を

）

しかしPalus Styleの使い方においては

「じゃ、ダメじゃん」と言われると、そうでも無いと思います。
《お手軽簡単》《安価で出来る》をモットーにするPalus Styleにおいては、ダイソーとかで買える（最近見かけないですが）
「水で増えるパーム用土」を使ったりしてます（だって100円で8リットルの土を確保できるんだもの）
コレはヤシの繊維を圧縮したもので、土にはなりますがコレ単体には肥料成分も無く
中に固形肥料を仕込んだり、液体肥料を使うなどしないと、植物が育ちにくいんです。

ここでピンときた方は正解です。
そう、このパーム用土にシマミミズを投下！
栄養が全く無いパーム用土を、ミミズが作る堆肥に変えてやろうという狙いです。
ミミズのフンは堆肥になる・・・というだけでなく、微生物の繁殖を促進し、良質の土になるんですね。
ついでに土をフカフカにしておくれ・・・と。

実際、予備のプランターの土やネギを植えている土はフカフカですし
元がパーム用土（繊維質）と思えない位、腐葉土に化けております。

ついでにシマミミズは、悪質な菌も食べてくれます。
以前、ペットボトルで土とミミズだけ入れて栽培していたのですが、土の内部にカビらしきものやコケが生えていました。
「捨てようかなぁ」と思っていたら、数日後、それらは見える範囲ですが、完全に食い荒らされておりました。
ミミズがカビやコケを食べてくれたんですね。

さらに何でも食べる性質を利用して、植物を植え替える際は、枯れた植物を切り刻んで、プランター内に入れておきます。
こうすると、土が少なくなったとしても、容積を確保出来ますし、枯れた植物以外にも
シュレッダーした紙（ビニール的なものはダメでした）や布、使い古した麦茶とかのティーバッグなども入れておくと
翌年の植え替え時には、ほとんどが堆肥に変わっておりました。