2013年05月20日
シックハウス対策
5月20日 朝日新聞朝刊 生活面 家と健康B からの記事です。
新築では換気しっかりと
シックハウス症候群とは、住宅に由来するさまざまな健康障害の総称だ。
おもな症状は、目の痛みや鼻水、せき、めまい、頭痛、じんましん、疲労感など、
建材などに使われた化学物質が室内で揮発し、引き起こすことがある。
厚生労働省は2002年までに、ホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなど、
13の化学物質の室内濃度の指針値を設けた。
建築基準法の改正により、13物質中でクロルピリホスは使用が禁止され、
ホルムアルデヒドを出す建材の使用面積が制限された。
それから10年が経過したが課題は無くなっていない。
厚労省は昨年、指針値の見直しを検討し始めた。
指針値のある物質の代わりに、別の物質が使われる傾向にある。
また、ヒノキや杉など天然木材をふんだんに使うのも、良いことばかりとは限らない。
木の香りを生むテルペン類と呼ばれる物質の濃度が高すぎると、
皮膚や粘膜を刺激することがあるという。
どう対処したらよいか。
とにかく換気が大切
最近の住宅は気密性が高く、閉じ込められた空気が汚れやすくなっているからだ。
節電が気になっても24時間換気システムを止めない。
空気の流れを考えて複数の窓を開けて、こまめに換気する。
新築住宅は完成後すぐに入居せず、2か月ほど換気するのが理想。
特に、夏場は化学物質が揮発しやすく、要注意だ。
化学物質の発生源はなるべく減らしたい。
新築やリフォームの際には、建材や接着剤について業者と十分に話し合おう。
新しい家具や防虫剤、ワックスからも発生するので気をつけたい。
化学物質の主な発生源
天井・壁・床・家具・カーテン・じゅうたん・畳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・合板や接着剤。面積が広いので注意
化粧品・香水・整髪料・防虫剤・芳香剤・消臭剤・洗剤・ワックス・・・化学物質使用製品
ストーブ・調理器具の燃焼ガス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・不完全燃焼による有毒ガスの発生