気になるNEWS｜ちゅうさん

2019年、いじめを受けていた堺市の当時、中学2年の女子生徒が自殺していたことが分かりました。

堺市教育委員会は、学校の対応に問題があったとする一方で、いじめと自殺の因果関係は認められないという調査報告書を公開しました。

堺市の当時中学2年生の女子生徒は、2019年、自宅近くのマンションから飛び降り死亡しました。

堺市は「重大事態」と認定し、第三者委員会を立ち上げ調査をおこなった結果、女子生徒が部活動で同級生から「死ね」「うざい」と言われるなどいじめにあっていたことがわかりました。



第三者委員会の調査報告書によると、女子生徒は中学1年の頃から不登校の状態が続いていましたが、学校は国が義務付けているいじめを調査するアンケートを女子生徒に対し行っていませんでした。

このことなどから第三者委員会は、学校の対応に問題があったとしています。

【女子生徒の母親】
「学校がはねのけていくことで誰が苦しむの、子供じゃないのって。子供を傷つけて自分たちは何も問題ない学校ですって顔をしている、そのことが私は許せない」
「仕事から帰ってきたら（娘が）『ママ疲れてるでしょ』と言ってたまねぎをむいてくれたり、優しい一言でもかけられると疲れがいやされる」

一方で調査報告書によると、いじめがあってから自殺するまでに1年以上経っていたことなどから、いじめと自殺との因果関係については認められないとしています。


【堺市教育委員会生徒指導課　中辻和枝課長】
「当該生徒の相談態度から、不登校に陥ってから主たる悩みはいじめではなかった。残された客観資料からは（因果関係を）認定できない」

【女子生徒の母親】
「1年間ずっとしんどくて学校に行けなくて、なんども行こうとして戦っていた1年間。その答えが死を選んだわけで…じゃあ1年の時間的隔離ってなんだろうって、すごく解せないです」

母親は「学校には保護者の声をもっと拾って欲しい」と話しています。




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