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2021年05月02日
自粛中にオイル交換をしてみませんか?
昔乗っていて再びバイクを所有し始めた方も大勢いらっしゃいます。
どうせ自分のバイクですから、メンテナンスも自分で行ってみるのも自粛期間を快適に過ごす方法の一つです。
そこで今回は、ショップ任せになりがちですが案外自分でもできて安上がりにもなるになるオイル交換の方法と、交換の必要性をご紹介します。
目次
1.車以上にバイクのオイルは重要
2.オイル交換に必要なもの
3.オイル交換の方法
4.オイルはバイクの命!
以前から車を運転していて新たに二輪免許を取得された方であれば、車の感覚でオイル交換を行おうと考える方もいらしゃると思います。
しかし、車以上の頻度でオイル交換を行う必要があることをご存知でしょうか?
これは、バイクの方が回転数が高いこととエンジンオイルがギアオイルの役割を担っていることに原因があるのです。
オイルの役割の一つとして、金属の間で潤滑油として機能するということがあります。
金属をこすり合わせると削れてしまいますが、間にオイルが入ることで摩擦を軽減してくれるのです。
オイルが劣化してくると潤滑油としての機能が軽減され、摩擦によって金属が傷んでしまいます。
車の場合、アイドリングの回転数は700回転前後ですが、バイクは1500回転程度が通常です。
劣化したオイルを使用していると、同じアイドリング時間でも車の倍のダメージがエンジン内部に広がります。
加速でエンジンを回す方であればなおさらですね。
オイル劣化のダメージは車より大きくなるため、その分しっかりとオイル交換をする必要があるのです。
劣化したオイルを使用していると、ギアが入りにくくなる現象が現れます。
車の場合だとエンジンオイルとギアオイルが独立しているためこのような現象は起きませんが、バイクはエンジンオイルがギアまで入るのでギアの入りが悪くなってしまうのです。
走行中にギアが抜けることもあるかもしれません。
加速の際にギアが抜けると危険ですし、タイトなコーナーが続く山道であれば事故に直結するほどの危険があります。
そのため、車のオイル交換以上にバイクのオイル交換は重要視しなければならないのです。
では、いよいよオイル交換に必要なものをご紹介します。
道具を揃える費用と工賃を天秤にかけると道具のほうが高くなってしまいます。
しかし、一度揃えてしまえば何度でも使用できるので一度に購入してしまいましょう!
まずは工具を揃えましょう。
オイル交換だけであればボルトを緩めるための工具さえあれば交換可能です。
エレメントを交換する際にはラチェットとエレメントを外すレンチがあれば大丈夫です。
エレメントを考えると、ラチェットを購入することをお勧めします。
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ラチェットは整備士であっても何十年と使用するケースがあるため、少し奮発して良いものを揃えるのも良い工具です。
ちなみに私はTONEのラチェットを使用していますがコマ数も細かくて使い勝手が非常に良いです。
オイル交換だけであれば、メガネレンチなどでも交換できます。
エレメントを交換する場合はレンチが必要になりますが、カップ型がおすすめです。
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また、エレメントの場所によってはラチェットを延長するものも必要になります。
先ほどご紹介したセットの中には入っていますが、ない方には別途購入する必要があります。
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これらの工具があれば、オイル交換作業は問題なく行うことが可能です。
次に、オイル交換に必要な部品についてご紹介します。
まずはオイルです。
自分のバイクに合ったオイルを選択してください。
高性能なオイルが良いのか、それなりのオイルで大丈夫なのかを判断する必要があります。
こちらに関しては紆余曲折あるのであまり触れませんが、私は乗っているバイクがYZF R1ということもあって奮発したオイルを入れています。
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R1はエレメント交換で4L弱入るので、基本的にはこれ1缶入ります。
オイルは酸化することから保存ができません。
バイクによって何リッター入るのかを確認してから無駄なく購入することが大切です。
そして忘れがちなのがオイルを抜くボルトに挟まっているガスケットを交換することです。
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ガスケットは潰れて密着性を生み出すので、一度ボルトを取ってしまうとその効力が失われてしまいます。
一度潰れたものを再度使用することはオイル漏れにも繋がるため、あまりお勧めできません。
オイル交換の度に新しいものを準備することをお勧めします。
最後に、エレメントを交換する場合はエレメントが必要になります。
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これで消耗品は揃いました。
ここからは人によって必要なものと必要でないものに分かれます。
環境に応じて洗濯してください。
まずはオイルを入れるためのジョッキです。
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オイルを入れる口が狭いので、ノズルを介して入れなければいけません。
しかし、オイル缶によってはノズルが付いているものがあったり、ペットボトルの先端を利用している方もいらっしゃるので代用は可能です。
次に、オイルを受けるためのストレージが必要になります。
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私の場合はこれに取って猫の砂で固めるのですが、直接オイルを染み込ませる素材に吸わせることも可能です。
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これで燃えるゴミに捨てる方もいらっしゃいますし、缶に入れてスタンドなどで処理してもらう方法もあります。
それではいよいよ交換方法をご紹介します。
オイルを抜いて入れるだけなので難しいことはありません。
エレメントの場所によっては取る際に苦労するケースもありますが、そこまで難易度は高くありません。
準備として、まずは適当にバイクを走らせます。
しばらくアイドリングさせておいても構いません。
これは、オイルを温めて抜けやすくするのです。
ただし、温めすぎるとオイルやパーツが熱くなりやけどの恐れがあるので注意しながら作業してください。
その後は必要なパーツを取り外します。
R1の場合はアンダーカウルを取り外さなければなりませんが、何も取らなくてもオイル交換が可能な車種もあります。
いよいよオイルを抜きます。
手順は下記の通りです。
@オイルの注ぎ口を開ける
Aドレインボルトを抜く
Bエレメントを外して新しいものをつける
以上です。
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このようなものがほとんどですが、社外品に交換しているものもあります。
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オイルキャップをはじめに取るのは、抜けやすくなることと万が一開かない場合はオイルが注げなくなるためです。
注ぎ口を確保してからオイルを抜きます。
ドレインボルトを緩めるとオイルが出てくるため、火傷には十分注意してください。
エレメント交換する場合はここで交換します。
エレメントを挟み込んで緩めれば交換可能です。
新しいエレメントを付ける前に、バイクと接する部分にオイルを塗るのはワンポイントです。
このほうがガスケットが焼け付くこともなく劣化しにくくなります。
抜き終わったらドレインボルトに古いガスケットを捨てて新しいガスケットをつけて締め上げれば準備完了です。
抜き終わったら新しいオイルを注ぎ口から注ぐだけです。
オイルを注いでいくと、小窓からオイルレベルが見えるので、調節しながら入れていきます。
この時、必ずバイクを地面と垂直にしてレベルを見てください。
傾いている状態だと規定量より多く入ってしまいます。
画像のように、両サイドにポイントがありますので、その範囲内にします。
これはギリギリのラインですね。
ある程度入れたらエンジンをかけて内部にオイルを回し、30秒ほど置いてからレベルチェックをします。
足りなければ追加でオイルを入れます。
これでオイル交換は完了です。
オイルを変えたからといって、圧倒的にパフォーマンスが上がるわけではありません。
しかし、オイルがなければ劣化は早まり、取り返しのつかない状態になります。
もしずっと今所有しているバイクに乗るつもりはなくても、元気な状態で手放すほうが気持ちが良いです。
オイル交換を行って、元気なバイクを維持してください!
私が所有するR1も、12年前に販売されていたバイクにも関わらず本当に良いバイクだと思っています。
いつまでも長く乗るために、愛情を持ってメンテナンスしていきたいものです。
自粛期間で時間のある今だからこそ、オイル交換という新たなことにチャレンジしてみましょう!
先日のツーリングは天気こそ優れませんでしたが、それを忘れさせてくれるようなパフォーマンスを演出してくれます。
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