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2015年07月09日
東電 事業計画改訂 賠償金額7兆円余に
東京電力は原発事故の損害賠償や廃炉対策の強化を盛り込んだ事業計画を改訂し、除染にかかる費用や商工業者が受けた営業損害などを上積みすることで、賠償金額がこれまでより1兆円増えて7兆円余りに膨らむ見通しとなりました。
東京電力は、政府が出資し、経営を監視している「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」とともに、去年1月に認定を受けた事業計画全体の見直しを進めてきました。
9日にまとまった計画の改訂では、賠償金額について、原発事故の除染にかかる費用や、商工業者が受けた営業損害などを上積みすることで、ことし3月の時点よりおよそ1兆円増え、合わせて7兆700億円余りに膨らむ見通しとなりました。
そのうえで、福島第一原子力発電所の廃炉について、汚染水の浄化などで一定の成果が出てきているとしたうえで、今後、本格的な廃炉に取り組む段階に入ってきているとして、研究機関やメーカーなどと協力して取り組む体制を構築していくとしています。
一方、経営の柱と位置づける柏崎刈羽原子力発電所の運転再開の時期については、ことしの夏以降とする方向で検討を進めてきましたが、原子力規制委員会の審査状況を見極める必要があるなどとして、今回の改訂に盛り込むことを見送りました。
東京電力と機構は、10日にも改訂した事業計画を経済産業大臣に申請する方針で、今月中に政府の認定を受けたいとしています。
東京電力は、政府が出資し、経営を監視している「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」とともに、去年1月に認定を受けた事業計画全体の見直しを進めてきました。
9日にまとまった計画の改訂では、賠償金額について、原発事故の除染にかかる費用や、商工業者が受けた営業損害などを上積みすることで、ことし3月の時点よりおよそ1兆円増え、合わせて7兆700億円余りに膨らむ見通しとなりました。
そのうえで、福島第一原子力発電所の廃炉について、汚染水の浄化などで一定の成果が出てきているとしたうえで、今後、本格的な廃炉に取り組む段階に入ってきているとして、研究機関やメーカーなどと協力して取り組む体制を構築していくとしています。
一方、経営の柱と位置づける柏崎刈羽原子力発電所の運転再開の時期については、ことしの夏以降とする方向で検討を進めてきましたが、原子力規制委員会の審査状況を見極める必要があるなどとして、今回の改訂に盛り込むことを見送りました。
東京電力と機構は、10日にも改訂した事業計画を経済産業大臣に申請する方針で、今月中に政府の認定を受けたいとしています。
スカイマーク 独自の再生計画案に支持求める
経営破綻したスカイマークの再建を巡り、ANAホールディングスなどを支援企業とする会社側の再生計画案と海外の航空会社を支援企業にしようという別の案が対立するなか、スカイマークは7日、債権者向けの説明会を開きみずからの案へ理解を求めました。
ことし1月に経営破綻し民事再生法による再生手続きが進められているスカイマークは、全日空を傘下に持つ「ANAホールディングス」などを支援企業とする再生計画案を裁判所に提出しました。
しかし、これに反対するスカイマークの大口の債権者でアメリカの航空機リース会社「イントレピッド」は、ANAホールディングスではなく海外の大手航空会社を支援企業にしようという別の再生計画案を提出し、2つの案が対立する異例の事態となっています。
このため、スカイマークは7日、都内で債権者向けの説明会を開き、支援企業から180億円の出資を受けるとともに、全日空と共同運航することなどで経営再建を進めるとしたみずからの再生計画案を説明し理解と支持を求めました。
2つの再生計画案は来月5日に開かれる「債権者集会」に諮られ、債権総額の2分の1以上を保有する債権者から同意を得るなどの要件を満たした案が可決されることになります。
今月中旬には「イントレピッド」も同じように説明会を開く見通しで、両陣営にとってヨーロッパの航空機メーカー「エアバス」など大口の債権者の支持をいかに取り付けるかが焦点となります。
大口の債権者で別の再生計画案を提出している航空機リース会社の「イントレピッド」の幹部は、「自分たちの再生計画案については今の段階ではコメントできないが、債権者たちは結論を出す前に15日に行われる私たちの説明を待つべきだ」と述べました。
スカイマークの債権者向け説明会に出席した男性は、「スカイマークの独立性に関する質問が多かった。個人的に日本の航空業界の競争環境や第三極の在り方という観点から、どちらの案にするか決めたいと思っている」と話していました。また、別の債権者の男性は「イントレピッドの案を聞いたうえでよく考えたいと思う」と話していました。
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国交相「安全運航や利用者の利便が重要」
太田国土交通大臣は閣議の後の会見で「再生計画案については今後、債権者集会に向けて引き続き関係者の間で調整が行われるものだと考えている」と述べ、来月5日に開かれる2つの計画案の可否を問う債権者集会に向けて、交渉が続くという見方を示しました。そのうえで太田大臣は「事業再生については、安全運航や利用者利便、それに日本の航空市場における競争環境の確保が重要だと思っている。今後の推移を注視していきたい」と述べました。
「失神ゲーム」強要 傷害容疑で高校生逮捕
埼玉県秩父市の高校1年の男子生徒が同じクラスの男子生徒に「失神ゲーム」と呼ばれる行為を強要し、胸を強く押して失神させたとして傷害の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは秩父市に住む15歳の高校1年の男子生徒です。
警察の調べによりますと、この生徒はことし5月、休み時間中の教室で同じクラスの男子生徒に対し「失神ゲーム」と呼ばれる行為を強要し、胸を強く押して失神させたとして傷害の疑いが持たれています。
被害を受けた生徒や両親などが先月、警察に被害を届け出たということで、逮捕された男子生徒は「失神する姿が見たくてやった。中学校のときに先輩がやっている様子を見て、やり方を知った」などと話しているということです。
「失神ゲーム」を巡っては、去年10月にもインターネットの動画サイトを見てやり方をまねた都内の男子中学生3人が友人の意識をもうろうとさせたとして逮捕されていて、警察が動画サイトに削除要請をしています。
逮捕されたのは秩父市に住む15歳の高校1年の男子生徒です。
警察の調べによりますと、この生徒はことし5月、休み時間中の教室で同じクラスの男子生徒に対し「失神ゲーム」と呼ばれる行為を強要し、胸を強く押して失神させたとして傷害の疑いが持たれています。
被害を受けた生徒や両親などが先月、警察に被害を届け出たということで、逮捕された男子生徒は「失神する姿が見たくてやった。中学校のときに先輩がやっている様子を見て、やり方を知った」などと話しているということです。
「失神ゲーム」を巡っては、去年10月にもインターネットの動画サイトを見てやり方をまねた都内の男子中学生3人が友人の意識をもうろうとさせたとして逮捕されていて、警察が動画サイトに削除要請をしています。