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2016年03月12日

若者よ、外資系はいいぞ

コンビニで、本書が目に留まり、思わず購入。




著書は、インテルなどでキャリアを築いた方で、
タイトルからは、外資系企業はいいぞ、日本企業はけしからんという
内容を想像するが、内容はそういった単純な二元論ではなく、
それぞれの企業の背後にある組織の考え方や果ては、人生論にまで及び、
価格、ボリュームに比して、なかなかの読み応え。

特に個人的に良いと思ったのは、外資系のもつチーム観の記述箇所で、

外資系では、個人が自分の能力を発揮することで、組織が動いていく。外資系企業でも、日本企業でも組織の目的はビジネスで勝つことで同じだが、組織を構成するプレーヤーに対する期待には大きな違いがある。外資系では、働く人は与えられた役割で、能力を発揮できる個人であることが大前提で、経営陣、プレーヤーが個々人の能力をチームの成果につなげるように協力し合って組織作りをする。
一方、日本企業では、働く人はまず良きチームプレーヤーであることが求められ、個人は集団との一体感と貢献にやりがいを見出す。その結果、外資系では、能力を持った個人が作り上げられていくのに対して、日本企業では、組織のルールと暗黙の了解の下で成果をだせる組織固有の人材が育てられる。
※もちろん、本書では、上記の解釈をすべての一般論とすることは否定しているので誤解なきよう。

これを読んで、思い出したのが、イチローのチーム観だ。

イチローのチーム観がとかく、個人主義として受け取られる傾向にあるが、
個人的には、下記のようなイチローのチーム観は大好きだ。

・イチロー
http://systemincome.com/14898

強いチームというのは、個人があってチームがあると思うんです。個々が持っている力を発揮して、役割をはたして、それが結果としてチームとしての力となる。でも、弱いチームは、個々が持っている力を発揮されない。だから勝てない。「チームのために」という言葉でごまかして個人の力を発揮できないことへの言い訳を探す、そうしたらもっと勝てなくなる。悪循環ですよね


本田圭佑も、イチローに近いチーム観のようで、
チームの前に「個」があるというメンタリティーは、共通のものなのだろう。

・本田圭佑

http://blogs.yahoo.co.jp/nonakajun/62651157.html

シンプルに言えば個だと思います。(中略)結局、
最後は個の力で試合が決することがほとんどなので。日本のストロングポイントはチームワークですが、
それは生まれ持った能力なので、どうやって自立した選手になって個を高められるかというところです。

以前、読んだ下記の本にも、「協調性」について、下記の通り、記載されている。



伸びる人には、協調性があります。
仕事の場において、協調性があるということはみんなと仲良くできるということではありません。仲良くするのはいいことですが、それだけでは、ただの仲良しクラブです。
協調性があるということは、複数の技術者が、それぞれ割り当てられている独立した職務と役割を果たし、かつ他の技術者と連携を取りながら仕事を進めることができるということです。


それぞれ、分野の違いはあれど、何かを成し遂げた人には、共通したチーム観が
根底にあるのだろう。

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posted by nowlogging at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書
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