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2011年11月02日

「可視化ビデオないねん」警官、

★「可視化ビデオないねん」警官、取り調べで暴言

大阪府警羽曳野署の男性巡査部長(38)が2008年3月、自転車で死亡事故を起こした
として重過失致死容疑で任意の取り調べをしていた消防士の男性(41)に対し、
「ここからけり出すからな」などと暴言を吐いていたことがわかった。

消防士が録音しており、弁護側証拠として7日の大阪地裁の公判で流された。巡査部長は
暴言を認めており、府警は処分を検討している。

府警や消防士の弁護人によると、消防士は08年1月17日、同府羽曳野市内の橋上を
自転車で走行中、歩行者の男性(当時65歳)と衝突し、3日後に脳挫傷で死なせたとして、
同容疑で書類送検され、同年12月に起訴された。

巡査部長は同年3月14日から消防士の取り調べを担当。当初容疑を認めていた消防士は、
同日から否認に転じ、同日を含む3日間、計約20時間分をICレコーダーに録音した。

弁護側は公判で録音内容を証拠請求。この日の法廷では、「(署の)道場行く?」
「つまみ出すからな」「営業妨害しやがって。仕事進まんやんけ」「二人の密室やからね。
(取り調べを録音・録画する)可視化とか言ってるけど。残念ながらここビデオも何もないねん」
「家もガサ(家宅捜索)入るで。イヤキチ(嫌がらせ)でやんねん」など、巡査部長が自白を促す
様子が再現されたという。
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