2018年03月12日
この星「3億人」が移住できます。
1655年3月25日に、クリスティアン・ホイヘンスによって発見されたタイタン(Saturn VI Titan)は、土星の第六衛星。
地球の月、木星の4つのガリレオ衛星に次いで6番目に発見された衛星である。
タイタンには大気があり、山があり風も吹き液体もある。
静寂とクレーターばかりの衛星ではなく惑星に近い環境だ。
このタイタンが急遽、火星の次に検討したい有望な移住先に浮上してきた。
人類3億人が居住可能であるらしい。
ほとんど大気もなくカラカラに乾いた火星よりは良さそうだが本当に移住可能なのだろうか?
移住後はどんな生活が待っているのだろうか?
もし、先住の生物がいたら?
期待と不安が半々といったところだが、ひとまずは期待と好奇心だけ持って覗きに行ってみよう!
豊富な資源
前述の「人類3億人が居住可能」は何を根拠に算出したかというと豊富に眠るエネルギー資源だ。
この資源のおかげで3億人規模の移住が可能になるというのだ。
そして、欠かせないのが電力だがタイタンではいくつかの発電方法が考えられるという。
ひとまず考えられる方法は3つあり、まずは潮力発電である。
タイタンの北極にはセルダン海峡、またの名をクラーケン海という大きな液体の湖があるが、起状の激しい地形由来の狭い海峡状になっているエリアがいくつもある。
そして土星の強力な引力による激しい潮の流れがあり狭い海峡の部分に潮力発電設備を設けることで、再生可能エネルギーが得られるのだ。
次に風力発電
地形から推察すると地表には強い風が吹いていると思われるが、大気圏の上層部にも強い風が吹いていることがわかっている。
これは、土星探査機カッシーニに搭載され2005年にタイタンに投下された小型惑星探査機のホイヘンス・プローブが、収集したデータによれば、この風を利用するために空中風力発電機を導入して発電できるという事だ。
「Planetary Science Institute」の研究員であるアマンダ・ヘンドリックス氏によれば、タイタンでの風力発電は地球上の10倍も効率がいいという。
また、タイタンの地表の液体メタンから水素とアセチレンを取り出せば火力発電が可能である。
有望な移住先
豊富なメタンを始めとするタイタンの資源は人類の宇宙進出に大きな貢献をすることが期待されている。
だが、残念なことに火星と同じように生身の人間が地表に立つことは出来ないようだ。
タイタンの地表は-179℃にも達する厳寒の世界であり、大気はほぼ窒素とメタンと水素だけで人体に必要な酸素はなく気圧は地球の1.5倍あり、逆に重力は地球の7分の1以下しかない。
なので、居住する場合はシェルターや地下施設の設置が前提となるだろう。
それでも、居住するかどうかは別にしても例えば宇宙船の補給基地にするなど、宇宙開発の重要拠点にはなり得そうだ。
先住民の形跡
英タブロイド紙(Express)では、タイタンの地表で放射性崩壊が多く起きていることから最初の居住者がこの地で原子力発電を行っていたのではないかと示唆している。
例えそうだとして、では最初の居住者はどこへ行ってしまったのか?
もしかするとこの地で絶滅してしまったのか?
いつか人類がタイタンに降り立った時、地球外文明に関する驚くべき事実を目の当たりにするかもしれない。
人類にとって吉と出るか凶と出るか・・・
いすれにせよ、探査は進んでいくのだろう。
人類の探求心と人口増加は止められないのだから・・・
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