2018年03月05日
地球空洞説」がとんでもなくやばい・・・
我々の住むこの地球は中身の詰まった球体ではなくボールのような空洞状になっており別世界が存在しているというと地球空洞説は古くから唱えられてきた学説である。
ジュール・ヴェルヌ著の地底旅行は発表当時大きな人気を博し何度も映画化され未だに古典SFの名作として親しまれている。
他にも地底ものといってもいいSF小説や映画の分野がある。
なぜか?
我々の立っている地面奥深くがどうなっているのか?
本当の事を知らないが故の不安と好奇心から来るものだろう。
では、本当のところは?
学術的にわかっていること
地震波の解析などから得られた答えでは地球の内部構造の中心部は、鉄やニッケルなどの金属からなる個体のコア(核)でできている。
本当の地球中心は温度5500℃で364万気圧。
その外側がマントルで橄欖岩質(かんらんがんしつ)の岩石、この部分が地球の体積の約82%を占めている。
その外側がごく薄い層の地殻で我々の住んでいる地表面が一番外側になる。
ごく大雑把に言ってしまうとこれが地球の構造だ。
どこにも空洞の存在を証明するような資料はない。
では本当に空洞はないのだろうか?
中心までなんやかんやでギッチリと詰まっているのだろうか?
世界一深い穴
地球の中心どころか我々が実測に裏付けられて知っているのは地球のほんの上っ面だ。
現在知られている世界一深い穴は1970年代から90年代にかけて当時のソビエト連邦が西ロシアのコラ半島で掘削調査を行ったコラ半島超深度掘削抗だが、それでも12qあまりの深さに過ぎない。
地球の中心部まで約6380qとして532分の1だ。
ただこの掘削調査でわかったこともいくつかある。
その一つが深度12q地点で温度が180℃に達したことこの高温のために調査は中止された。
やはり地球の中心部へ向かうほど温度は上がり続けるのだろうか?
地球空洞説を唱えた人たち
地球空洞説を唱えた人物を何人かご紹介しよう。
ハレー彗星の軌道計算や多くの科学的業績を挙げているイギリスの天文学者エドモンド・ハレーは彗星と同じ直径の中心核の存在重層的な構造明るく居住可能なスペースを有すると唱えた。
オイラーの公式やオイラーの多面体定理で知られる。
スイスの数学者レオンハルト・オイラーは、1個の内部太陽に照らされた高度な文明の存在があると主張した。
アメリカ陸軍大尉のジョン・クリーブス・シムズは同心円と極地の空洞帯という著作でちきゅうは各々の極に開口部を持つ5層の同心球。
地表の海はそのまま裏側まで続いていると唱えている。
墓にも複数の著述家やアドルフ・ヒトラー、最近ではアメリカ中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン氏までもが地球空洞説は事実であると主張している。
やはり無理がある
先ほども述べたように現在では地震波の解析などから地球内部の空洞の存在は否定されている。
地球の生成過程から考えてもまず空洞があってその周りを金属や岩石の層が覆っていったとは考えにくい。
では地球が出来上がってから空洞が生まれたのだとすればくりぬかれた質量は膨大なものになる。
それらの物質はどこへ行ってしまったのか?
どこから地球の外へ出ていったのか?
それらの物質を移動させた力とは何なのか?
どうやら地球空洞説は無理があるようだ。
ただ地球の中心を実際に見たものは誰1人いないのだ。
深海が地球上に残された最後の秘境と言われているが地球内部こそが本当の意味での最後の秘境だろう。
人類が火星に降り立つ日は来ても地球の中心部に辿り着く日は永遠に来ないのではないのだろうか。
少なくとも地球の中心部を通り抜けてブラジルの人こんにちわという方が遥かに難しいと思う。
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