2018年03月01日
パラレルワールドに行く方法がとんでもなくやばい・・・
パラレルワールドは元々物理学に属する考え方で多世界解釈とも呼ばれる。
しかし幻想的な響きを持つことからマンガやゲームSF映画など様々な作品にも使用されてきた。
そして最新の研究によって現実世界とパラレルワールドの関係性について驚きの発表が行われた。
なんとパラレルワールドは実在し相互に影響しあっているのだという。
早速詳しく見ていこう。
パラレルワールドとは現在住んでいる世界とは違うもう一つの世界のことを示している。
例えばこの世界でグラスが落ちて割れたとする。
これは当然この世界の住人にとってはただのグラスが落ちて割れただけに過ぎない。
同時にグラスを落とさなかった自分が選ぶ選択肢はなくなる。
しかしグラスを落とさなかった自分が生きる世界これこそがパラレルワールドである。
基本的にこの世界でグラスが落ちたときグラスが落ちなかった世界が分裂して出現しそれぞれ干渉しあわない形で時間が進んでいくと考えられてきた。
2014年グリフィス大学とカルフォルニア大学の合同研究チームはパラレルワールドが存在するばかりでなく相互に影響しあっているという新たな理論を発表した。
これは、多世界相互作用理論と言いパラレルワールドは実在しこの世界と関係しているというのだ。
では多世界解釈とこの多世界相互作用理論はどのような違いがあるのか?
多世界相互作用理論は今までの多世界解釈とは違いパラレルワールドはこの世界と同時空に存在していると考えるつまり現実世界とパラレルワールドは平行しているだけでなく実は全く同じ時空に同時に存在しているというのだ。
そもそも複数の世界が同じ時空に存在することなど実際あり得るのか?
これを説明するのが量子力学の思考実験でお馴染みのシュレーディンガーの猫である。
ある箱の中に一匹の猫といつ発生するかわからない猛毒の青酸ガスを入れ箱を開けるまでは猫が生きているのか死んでいるのかわからないが箱を開けた瞬間猫の生死が確定する。
つまり誰かが箱を開けてみるまではこの猫は生きてもいるし死んでもいるという生死が共存した状態になっておりこの状態こそが量子的重ね合わせなのである。
そして研究チームは現実世界とパラレルワールドが同じ時空にありこの量子的重ね合わせの状態で存在していると主張しているのだ。
しかし同じ時空に複数の世界が存在していたとしても、どのようにしてお互い干渉しあっているのか?
多世界相互作用理論を説明するうえで重要となってくるのがシュレーディンガーの猫が入った箱を開ける観察者の存在だ。
有名な2重スリットの実験では2本のスリットを通った電子はなぜか波と似た動きを見せスクリーンに縞模様が映し出された。
本来電子は小さなボールのようなものでスリットを潜り抜けた電子だけ壁に当たれば2本の縦線が浮かび上がるはずだ。
しかし2重スリット実験ではなぜか波の特徴である縞模様が出現したのだ。
さらに観察者を別の位置に移動させ同じ実験を行ってみると波のような動きを見せなくなり何と縞模様ではなく2本の縦線が壁に映し出されたのだ。
つまり観察者によってそれぞれの電子は行動を変えたのである。
これを用いて研究チームは異なる選択をした別の自分を想像することはパラレルワールドの自分を観察する行為でありさらにパラレルワールドの自分が現実世界の自分を観察することもあるという。
そしてこの観察する行為によって現実世界もパラレルワールドも量子論レベルでふるまいを変え相互に影響しあっているというのだ。
今までの理論だとパラレルワールドは相互に干渉することはなくその存在を検証しあう事が不可能だと考えられてきた。
しかし今回発表された多世界相互作用理論によってそれぞれが、独立して進化していくと考えられてた時空が微弱な力によって相互作用している可能性があることが判明した。
研究チームによるとこの理論をうまく活用できればパラレルワールド同士の相互検証をすることができるという。
もしかすると近い将来パラレルワールドを自由に行き来する時代が来るのかもしれない。
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