2018年03月01日
宇宙飛行士が発症する「健康障害」に世界が震えた!
1961年ロシアの宇宙飛行士ツーリ・ガガーリンが人類初の有人宇宙飛行を成功させて以来現在まで500人以上の宇宙飛行士が宇宙へ旅立った。
さらに近年の宇宙開発に伴い宇宙飛行士達の活躍は年々増加傾向にある。
しかし宇宙飛行士達を襲う健康被害について驚きの研究発表がされてしまった。
米国ネバタ大学の宇宙物理学者フランシス・クシノッタ氏の研究によれば宇宙飛行士が宇宙に旅立つことでガンのリスクが劇的に上昇することが判明した。
発表によると宇宙空間には高エネルギーの放射線である宇宙線が飛び交っており宇宙線に含まれる陽子や重イオンによって人体に深刻な細胞損傷を引き起こすという。
今回の研究では宇宙飛行士が長期間にわたるミッションを行ううえで損傷した細胞の周囲にある正常細胞も発がんリスクが高まることを想定し火星探査に伴うガン発症リスクを推定した。
その結果ガンの発症リスクは今まで推定されていた数値より2倍以上も高いことが判明した。
クシノッタ氏は宇宙線の影響は細胞核を破壊しそして変異を起こしガンを発症させると指摘した。
さらに損傷した細胞が周りにある正常細胞にシグナルを送り組織の環境を変化させる。
そのシグナルによって連鎖的に細胞が変異しガンのリスクが劇的に増加するというのだ。
1969年アポロ計画によって人類初の有人月面着陸を成功させた。
しかし人類初の偉業を成し遂げたアポロ計画であったが多くの宇宙飛行士たちの生命を脅かしてしまった。
アポロ計画に参加した宇宙飛行士7名の死因について解析した資料が存在する。
その資料によると心臓や血管などの循環器系疾患による死亡率はアポロ乗組員の宇宙飛行士が43%宇宙に行かなかった宇宙飛行士は9%低地球軌道を飛行した経験しかない宇宙飛行士は11%だった。
これによって、アポロ乗組員の宇宙飛行士達は他の宇宙飛行士達より循環器系疾患による死亡率が約5倍も高いことが判明した。
事実NASAの研究では長期間による宇宙探査によりDNAの損傷や変異が進行するため健康障害リスクが高まると発表されている。
しかしこの研究に使われていた期間は火星探査ミッションに必要な期間より遥かに短いものだった。
クシノッタ氏によれば火星探査は900日以上行う長期ミッションのため1年以上は宇宙線による影響が避けられないと主張している。
現在の技術では放射線の防止対策をとっても被ばく量はわずかしか軽減できない。
もしいまの放射線防止対策で火星探査を行った場合宇宙飛行士の寿命は一般的な米国人と比べると約20年も短縮されてしまうという。
そのため長期間の宇宙探査を行うには宇宙線が及ぼす影響を今まで以上に詳しく調査する必要があると主張している。
火星移住計画を進めるためにもNASAは1日も早い有人火星探査を行う必要がある。
しかし今の技術では宇宙飛行士たちは健康障害という大きな犠牲が伴う事は避けられないだろう。
人類未開の地である火星の謎が解明できることを信じ今後の研究に期待しよう。
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