2018年02月27日
550万年、封印された「モビル洞窟」がとんでもなくやばい・・・
1986年ルーマニア南部の黒海沿岸から2〜3q離れた荒野である洞窟が発見された。
それが550万年間完全に遮断されていたモビル洞窟である。
その洞窟には驚くべき異次元世界が広がっていたのだ。
それでは早速ご紹介していこう。
1986年ルーマニア政府は発電所の建設に適した土地を探してほしいと科学者チームに要請をした。
その要請を承諾した科学者チームは黒海近くの荒野を探索した。
探索の結果建設候補地がいくつか見つかった。
そして候補地には地質調査用のテストホールが6か所掘られたのだ。
科学者チームはテストホールを順番に調査していったが特に異常は見られなかった。
しかし、最後のテストホールを調査する際計器が異常を示したのだ。
そこで科学者チームは地下へと続く深い穴を降りて行った。
そして地表から約20m下ったところに高濃度の有毒ガスで満たされた洞窟を発見したのだ。
さらにその洞窟はテストホールが掘られるまでの550万年の間外界と完全に遮断されていたという。
その後調査を行うと洞窟上部に分厚い地層が存在することが判明した。
つまりこの洞窟には550万年もの間太陽光のみならず地表から食物や水までもが侵入できなかったのだ。
しかし、地底に降りるのは極めて困難だ。
非常に狭い穴を降下し石灰石の横穴をすり抜けその先のトンネルまで進む。
もちろん完全な真っ暗闇であり閉所恐怖症を持っている人ならば入ることすらできない。
トンネルはそのまま中央部の大きな洞窟へと繋がりやがて地底湖へと続く。
さらに1968年に起こったチェリノブイリ原発事故で空中に拡散されて放射性金属の形跡が周囲の土地で確認されているにも関わらずこの場所では一切見つからなかったという。
そう、この洞窟は地球上でもっとも隔離された場所だったのだ。
微生物学者のリーチ・ボーデン氏は、モビル洞窟を探索した1人だが、2010年委イギリスの情報番組で探検当時の模様を次のように語っている。
洞窟内の気温はだいたい摂氏25℃ぐらいだったが耐えがたいほど湿度が高くかなりムッとしていた。
しかも腐った卵のような硫黄臭やゴムが焼けるような臭いが周囲を包み込み酷い吐き気に襲われました。
洞窟内の空気は外圏大気とは全く異なる上酸素濃度は外気と比較すると半分ほどしかないという。
しかも二酸化炭素は通常の200倍でメタンは1〜2%空気と湖水の両方から硫化水素とアンモニアが検出されている。
調査の結果、550万年ものあいだ密封されていた洞窟内にも生物が存在した。
しかし、その生態系は想像を絶するものだ。
地底湖は何十億という種類の無機栄養細菌の宝庫だが生物学者がこれまでに確認できたのはヒルやクモタイコウチ等の48種類の生き物のみだった。
しかもこれらの生物には目が存在しなかった。
科学者によると完全な真っ暗闇のため視力は必要なく退化してしまったそうだ。
洞窟内への侵入は非常に危険であり調査のための滞在時間は6時間までと規制されている。
そのため洞窟内の調査は十分に行えておらず未だに謎が多い状態だ。
洞窟の謎が解明できることを信じ今後の研究に期待しよう。
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