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2017年12月05日

石破 茂 韓国・仁川でのフォーラムなど

BLOGOS より

石破 茂 韓国・仁川でのフォーラムなど

石破 茂 です。   今週衆参両院において開催された 予算委員会は、 野党側の質問内容の重複や 論点の拡散などが目立ち、 質問と答弁との擦れ違いもあって 消化不良のままに終わってしまった ように思われました。   質問に臨むにあたっては、 予め一貫したストーリーを組み立て、 議論のあらゆる展開を想定して 精密に構成と内容を 練り上げておかなくては ならないのですが、 どうにもそのような姿勢が 多くの野党側の質問者に感じられず、 これが通常国会でも 延々と続くのかと思うと 暗澹たる思いが致します。   政府・与党側にせよ、 野党側にせよ、 有権者には 政治家の真剣な姿勢の有無が 見抜かれていることを思い、 一層自重自戒しなければならないと 痛感しています。   27日に韓国・仁川で開催された 「次世代のグローバルガバナンスと北東アジア協力」 と題するフォーラムは、 なかなか興味深いものでした。 韓国からは国会議長をはじめとする 国会議員、ロシアからは国会副議長、 中国からは清華大学教授が参加し、 それぞれの立場の違いが 垣間見えたようにも思いました。   私はスピーチの中で、 「日韓は『対立の管理』から『協力の開拓』の関係を目指すべき」 と述べたのですが、 韓国側の虚を突かれたような 反応が印象的でした。 領土問題や歴史認識で 両国の立場は大きく異なっており、 譲れないものは 決して妥協してはなりませんが、 置かれた現状が相当に似通っている 安全保障問題や人口急減、 首都一極集中、 外国人労働者問題など、 互いに話し合い、 解決を目指すべきテーマは 多くあるのであって、 文在寅大統領の提唱する 「ツー・トラック方式」 がそれを志向しているものであれば いいと思います。 国内世論に配意するあまりの 日韓の冷えた関係が 何処を利する結果となるのか、 考えてみる必要があります。   今回の 北朝鮮によるミサイル発射についても、 その意図を巡って 様々な議論がありますが、 ああまたか、 と反応を鈍化させることは禁物で、 ミサイルと核の小型化の技術が 着実に進展しつつあることを よく認識しなくてはなりません。 北朝鮮とアメリカが ICBMの廃棄、核拡散の凍結、 体制の保障などで合意し、 現状が固定されるという状況を 回避するために何をすべきなのか、 まさしく時間との戦いです。   その意味で 「米中戦争前夜 新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ」 (グレアム・アリソン著・ダイヤモンド社刊) は興味深い論考です。   著者は レーガン政権からオバマ政権まで、 40年近くにわたって 米国国防長官の顧問を務めた ハーバードケネディスクールの 初代学長ですが、 年末年始に精読してみたいと思います。   毎年 この時期に述べている気も致しますが、 12月となりクリスマスも近づくと、 いつも0・ヘンリーの不朽の名作 「賢者の贈り物」 を読み返したくなります。   さる11月26日、 立正大学熊谷キャンパスで 講演をした際にお目にかかった 斎藤昇学長は アメリカ文学の研究家なのですが、 同学長からご著書 「ユーモア・ウイット・ペーソス 短編小説の名手0・ヘンリー」 〈NHK出版〉を ご恵贈いただきました。 文庫本末尾の解説とは また違った深い味わいがあり、 短編集や傑作選 (いずれも新潮文庫) と併せて読んでごらんになることを お勧めいたします。   週末は、 3日日曜日に 長野県佐久市における講演会 「国政の動きと佐久市の将来展望」 (午後3時・佐久平交流センター)、 参加者の方々との懇談夕食会 (午後5時半・佐久市内) という日程です。   本年もあとひと月たらず、 皆様ご多忙のことと存じますが、 ご健勝にてお過ごしくださいませ。
与党は頭の良い人の集まりで、 野党は頭の悪い人の集まり という事態だけは 何としても避けたい。 それでは 結果的に民主主義が機能しない。 現状がそこまで行っているとは さすがに思わないが この先 そうなってしまうのではないかと 心配させられることは多々ある。 特に世間では 頭の良い人ということになっている 東大出身者の 独善的な振る舞いとか 官僚としての成功体験が そのまま政治の世界で通用すると 思っているとしか思えない振る舞い などが目につく。 学業など 一点突破的な能力に秀でていても コミュニケーションや洞察 そして創造的な発想力に 優れていなければ 政治家として 頭がいいとは言えないことを 理解しているようには思えない。 今 石破さんか安倍さんの どっちを支持するか と問われれば 安倍さんと言うが 石破さんの文章を読むと 石破さんが 優れた政治家であることは 一目瞭然だし 何よりも 政治家である以前に 人として 心豊かなで 極めて聡明な人物であることがわかる。 良い言い方でないのは 百も承知だが 本当に頭がいいのである。 このままでは 与党と野党の 質的な格差がますます広がる。 それをなんとかできるのは 野党自身だ。 本当に長期的な視野に立って 本気で考えてほしい。

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posted by sachi at 07:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治
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