2017年11月10日
憲法改正するから自民党はリベラル」10〜20代の政治観とは?「保守」「リベラル」を再定義
AbemaTV/『AbemaPrime』 より右と左に別れていたものが 上と下に別れるようになったら 右と左を区別することに 建設的な意味は 見出せない。 すると 右と左の色は 連続したグラデーションのようになって 境目がなくなる。 それは良いとか悪いではなくて 必然だ。 そもそも政治は 「誰かの利益のため」 であった。 しかし 時代が進めば 特定の「誰か」 のためだけの利益は 行き詰まる。 どんなに資本家が 富を蓄えようとしても ものを買う側に 買う力がなければ 資本家の利益は 保障されないように。 だから 一部にとっての利益は そもそも複雑な社会生活では 成り立たないのだが 人のサガは 対立軸を作って どちらかの側にいることに 自分の存在感を感じやすく 敵がいることで 味方がいると感じられるので 安心感を感じる。 対立軸がないと 仲間がいても 相対的な孤独を感じてしまう人が結構いて 仲間の存在に 気づかない場合さえある。 それは 本能の部分とも関係があるし 育ち方とも関係がある。 だから本来 右とか左とか そういう対立軸の有効性は この国では そもそもかなり前に 期限切れになっているのだが 対立軸を作らないと 不安な人たちによって なんとか 形骸を保存されていたに過ぎない。 特に一部のマスコミは 実質同人誌を作る上で 「同人」が存在する 必要があっただけだ。 だから マクロンをはじめ エダノンも小泉進次郎も安倍晋三も 小池百合子も橋下徹も 本質的に イデオロギーの どちらかの側にいるわけではない。 共産党でさえも実質的にはそうだ。 現在の日本共産党は 言うことと やることが 違っていても良い という党是なので 表面の言葉と一致しないだけで 実質的には 自衛隊だって認めているし 革命も起こす気はない。 それが現実だし 悪いことでもない。 ただこれからは 本当の意味での政治の質が問われる。 上と下にわかれる。 そこには 全体の幸福を高度に希求した態度が 理想論ではなく 具体的に 必要だし それには 本当に有効な 思想も哲学も さらに 政治技術も経済知識も 必要だ。 一部には 即物的な 技術や知識の教育だけあればよくて 文系学部は必要ないなどと アホなことを 本気で言ってる人もいるようだが そこでの失敗は 取り戻すのに 千年単位の時間と労力がいる。 決して誇張ではない。 少なくとも 今は 史観を持とう。憲法改正するから自民党はリベラル」10〜20代の政治観とは?「保守」「リベラル」を再定義
先の衆院選でも対立軸とされた「保守」と「リベラル」。
立憲民主党の枝野代表は選挙中 「大体、今の自民党が保守なんですか? 一億総中流と言われて、 世界一治安がいいと言われて、 お隣近所、地域社会、 お互いさまに支えあっていた 日本社会を壊してきたのは誰ですか、 日本社会の良き伝統を 壊している保守なんかあるはずがありません。 みんなが安心して暮らせていた時代の 日本社会を取り戻す。 私はリベラルであり保守であります!」 と訴えた。 また、 保守派の論客でありながら、 立憲民主党の応援演説をした 漫画家の小林よしのり氏は 「自民党は保守ではない。 あれは単なる対米追従勢力だ。 アメリカについていって戦争をしろと。 それだけだ。 なんで自衛隊のまま 集団的自衛権に参加させるんですか。 枝野さんは安保法制の議論のときに、 個別的自衛権を強化しろと言った。 実はこれがね、 保守の考え方なんですよ。 枝野の方がもっと保守なんですよ」 と力を込めた。 先月の衆議院選挙のANNの出口調査によると、 20代の49%が 比例区で自民党に投票したという 結果が出ており、 「現代の若者は保守化している」 とする意見もある。 一方、街で18歳から29歳の男女50人に 「自民党は保守かリベラルか」 と尋ねてみると、 「めちゃくちゃリベラルじゃないか。 結構、改憲、改憲と言っているので」 (20歳学生) 「保守。ずっと安倍さんだから」 (18歳学生) 「リベラルな気もする。 改憲するという話になっている。 保守なら今までのことを守るという気がするが、 改憲ならリベラルかなと思う」 (20歳学生) 「立憲民主党で掲げていた方が そういう感じがしたので。 そうすると 自民党は保守なのかなって」 (20歳学生) 「伝統を守っているというのも あるかもしれないんですけど、 新しい方を活性化させている気がするので」 (19歳学生) と、保守が20人に対し、リベラルが30人という結果になった。 こうした状況になっている背景には、 「保守」「リベラル」が 日本では独特のイメージづけを されていることがありそうだ。 日本大学の岩井奉信教授は 「保守の基本的な考え方は、 伝統を守り、 手続きを重視するというもの。 自民党の結成当時、 社会主義と資本主義が対立していた。 社会主義には"革命"という考え方があるので、 これに対抗するとなれば、 原初的な意味合いで 自民党が保守になるのは当然だと思う。 これに対してリベラルは、 冷戦終結後に革命と保守の対立が成立しなくなり、 自民党の保守の対抗概念として打ち出された。 したがって、 左派だとか、あるいは大きな政府だとか、 そういったものを リベラルというような感じで、 時代と共に変わってきている。 本来、 リベラルは個人の自由を重んじ 国家の役割を小さくする立場で 資本主義を基礎づける概念。 しかし、 こうした経緯から 日本では憲法改正に反対することなどが リベラルとされており、 本来の意味とは少し異なった使われた方をしている」と説明する。 実際、 日本における保守のイメージには、 憲法9条改正推進、 日米安保重視、防衛力強化、 伝統や家族などの価値観を重視、 小さな政府路線といったものがある。 「結党の時に自主憲法を制定するというのを 党是にしたということなので、 自民党の保守という考え方と 憲法改正というのはここで結びついた」 (岩井氏)。 また、 リベラルのイメージには、 憲法9条改正反対、 アジア重視、対話外交に軸足、 個人の権利や平和主義の尊重、 分配政策を重視といったものが挙げられる。 この基準に照らせば、 自民党、安倍政権も 十分にリベラルだと 言うことができるのではないだろうか。 ジャーナリストの有本香氏も 「憲法9条改正以外、 安倍さんの政策はほぼリベラルだ。 歴代首相の中でも首脳間の行き来は多く、 日米安保重視ではあるが、 中国と韓国との関係を除けばアジア重視、 対話外交でもある。 個人の権利や 平和主義の尊重というのも まあ当てはまる。 欧州で言えば、 金融緩和、財政出動を含む アベノミクスは基本的には かなり左派的な政策。 保守であれば小さな政府で、 そういうものはどんどん切り詰め、 民間で自由にやってくれという考え方。 自民党はウィングを広げる という言い方をしていて、 安倍政権も左派のお株を奪うような政策が 非常に多い。 例えば、 女性に社会に出て働いてもらおうとか、 経済の上では国境に関係なく 投資を自由にしていこうだとか。 あるいは外国人の労働者に永住権を与えて、 一年で永住権を与えようなど。 これは保守とは言えないような政策」 と話す。 その上で有本氏は 「あえて言えば、 枝野さんは戦後体制を 保守するというタイプ。 安倍さんは ざっくりした言い方だが、 日本の伝統はしっかりと保守したい。 だが、 経済活動については かなりリベラルというタイプ。 みんな保守とリベラルの両面を持っていて、 混在しているし、 保守とリベラルで分けることも 次第に意味をなさなくなってきた。 再定義する必要がある」とした。 (AbemaTV/『AbemaPrime』より)
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