レクサス「ES300h」が発売され1年が経過しました。
人気が落ち込んでいる「セダン」かつ駆動方式が「FF」、兄弟車として「トヨタ・カムリ」の存在、そして価格は「600万円〜750万」レンジという高価格帯ということもあり、大きなヒットは望めないと思われていましたが、結果的にはレクサスの販売台数を大きく底上げする原動力となっています。
リンク画像2019年度のレクサス国内販売台数は昨年に続き「新記録」をマークすることが確実視されており、ついに年間「60,000台」突破が見込まれます。
そのうち、レクサスESは20%弱、「約11,500台」前後を占めると推測され、UX250hやNXとともにレクサス販売台数増加の原動力となっています。
(※数値は当方予測のもの)
以下は2019年度におけるレクサスES300hとUX250hの発売からの販売台数一覧。
「UX250h」はレクサスNo1の販売実績ですが、ES300hも負けないぐらい好調なセールスを記録していることが分かります。
ES300hに関しては、2019年8月以降は月1000台を割り込んで来ていますが、納期待ちは変わらずの状態のため、需要は引き続き高いものと思われます。ただし新車需要は一巡化、目玉だったデジタルアウターミラーも今後他社メーカーからより性能が高いものが続々登場予定ですからES自体の商品力を上げていく改良が待たれるところです。
リンク画像(※グラフは自販連、雑誌CG等のデータを元に当方作成)
なお、特筆すべきは、レクサスES300hは2018年10月の発売以降、ずっと「3ヶ月超え」の納期待ちが続いていることです。
2019年11月に注文したとしても納車されるのは「2020年3月頃」と未だに3ヶ月〜4ヶ月待ちの納期が続いています。
ESは海外での需要も高いため、国内向けの割当台数に制限があるものと思いますが、それでも発売して1年間継続して3ヶ月超の納車待ちが継続した車種はレクサスでは初と思われます。
リンク画像https://lexus.jp/news/es_info/
先般、レクサス「RC」の年次改良でApple Car Play等のアップデートが行われたように、ES300hでも対応が待たれるところ。
現在初の年次改良に向けた準備が進んでいることと思いますが、自動車業界全体でセダン不振の中、ESがしっかりと一定のセールスを記録しているのはSUV全盛期の中、目だった存在に感じますし、この「ちょうどよさ」をしっかりと進化させていってほしいものです。
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