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別居をすると、その当事者達は当然ながら離れて暮らすことになります。
生活拠点そのものが移行してしまうため、実質的には引っ越すようなものです。
注目しなければならないのは、別居をするとそれだけお金がかかります。
考えるまでもなく当たり前の話で、実家が裕福で面倒を見てくれるという以外は、別居に経済的負担は付き物です。
不貞行為から別居を決意して、その相手が生活の面倒を見てくれるという場合にも除外されるでしょうか。
ただ、こうなってくると婚姻関係は本当に破綻してしまったものとして離婚以外の道は残されていないようにも思われます。
何のために別居をするのか、離婚のために通らなければならない道というわけでもないので十分に検討する必要があります。

別居問題も、夫婦二人だけであればまだマシなほうと言えるでしょう。
大変なのは子供が関係してくる場合で、とくに別居する側となって家を出るのは相当な負担となります。
年頃によっては精神的に不安定となるため、別居を慎重に検討しなければなりません。
もちろん別居をせずにいるのがベストな選択ではありますが、そうすべてを合理的に考えられるわけでもありません。
そのときには、住所を別々にしない別居を検討してみてはいかがでしょうか。
家庭内別居と呼ばれるもので、事情を知らない人が外から見れば今までと何も変わりません。
しかし家庭内で別居が成立しているため、互いに少し冷静になって考える時間が用意されることになります。
とくに難しいことはなく、食事の時間を別にしたり、寝室を別にしたりということで家庭内別居は成立します。

別居を家庭内で済ませるメリットはかなり大きく、生活費は今までと同じで済む上に、子供への負担も限りなく少なく済むのです。
当然ながら、両親の不仲はたとえ別居していなくても、子供には悪影響となり得る話です。
別居を決意した、ないし想定しているからには、相応の決意や覚悟があるのでしょう。
別居のキッカケ自体は、今までの結婚生活の積み重ねであったり、生活環境であったりに由来するため、今さら何とも言える話ではありません。
しかし、別居からどう持っていくかは、今からでも十分に考える余裕のある話です。
まずは離婚を目指すのか、関係修復を目指すのか、自分の気持ちを整理したいです。
それを相手の気持ちと照らし合わせ、別居してからどう行動するべきかを考えるのです。

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