2015年10月01日
サンエーが沖縄最大級店舗 浦添西海岸に2022年までに
【浦添】浦添市土地開発公社がキャンプ・キンザー沖の埋め立て地(西海岸第1ステージ)で進めている企業誘致で、浦添市は30日、サンエーを選出したと発表した。サンエーが浦添市内に新設する子会社が、県内最大級の複合交流商業施設(総賃貸面積約7万8150平方メートル)と約200室のホテルの建設工事に2019年までに着手。22年までにオープンする。商業施設を先行開業し、数年後にホテルを開業する見通し。 |
浦添市土地開発公社から売却されるのは、第1ステージ(18・3ヘクタール)のうち道路や緑地を除く約8・55ヘクタールで、価格は1平方メートル当たり5万300円で総額約43億300万円。新設する子会社が土地を取得し、開発する。商業施設はサンエーが借りて運営、ホテルの賃借、運営先は未定。
商業施設は5階建てで、4、5階と屋上部分が計約3720台分の駐車スペースになる。ホテルは6階建てで、収容人数は約400人。
浦添市は将来、第1ステージの沖合を埋め立ててリゾート地にする計画(第2ステージ)で、キャンプ・キンザーの返還も見据えて第1ステージを「西海岸開発の先駆け」(松本哲治浦添市長)にしたい考え。沖合に移設される予定の那覇港湾施設(那覇軍港)は、西海岸の潜在力を可能な限り生かせるよう位置変更を求めている。
第1ステージの企業公募は13年9月に行われたが、進出の意思表示をした3企業体のうち二つが辞退。残った一つが書類の不備で審査対象外となった。
そのため、浦添市土地開発公社は外資を含む約30企業からヒアリングし、公募要項を見直して自由度を高め、昨年11月から再公募していた。再公募では、進出の意向を同公社に伝えていた5事業者のうち、県内1社、県外1社、県外1企業体の計3事業者が辞退。今回選ばれたサンエーを含む県内2社が具体的な事業提案書を提出していた。
市土地開発公社は第1ステージを埋め立てるために金融機関から約40億円を借り入れている。
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