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指導員が優先すべき事とは

指導員が優先すべき事とは


昨日の稽古で保護者様から
クレーム騒ぎがあり皆様にご心配と
ご迷惑をおかけしました、
申し訳ありませんでした。

道場で騒ぎになる場合は、
その場で対応をしないと
後で言った言わないの話になったり、

現場に居なかった人の
興味本位のうわさに尾ひれがついて
話が良からぬ方向に行きますので、
皆さんの前で対応しました。


結論から申し上げますと
皆さんの前で話し合いがついたように
当事者の方も、納得してくださり
こちらにまかせると言ってくださいました。

トラブルにはなっておりませんので
ご安心下さい。


話の流れはこうです。


試合に勝つために、
もっとビシビシ鍛えて欲しい。

知り合いの他の道場は
竹刀で叩きながら鍛えているのに
なぜ極真はしない?

なぜダラダラしているのに
無理矢理でもさせない。

勝たないと意味がない。
勝てないのは指導員の力量不足。


これは、保護者様の言い分でした。


色んな考えがあるので
そのような考えもあるでしょう。


私は自分の信念のもと指導をしています。


まず、竹刀で叩きながら気合を入れさせる。

これは絶対にしません。
これは、剣道に対する冒涜です。

竹刀は剣道家にとって神聖な道具です。
武道に携わる人間として
他の武道の神聖な道具を
生徒を脅す道具に使う事はありえません。


そして、ダラダラする生徒に
無理やりにでもしっかりやらせない。


注意はしますが、
言ってもしないなら放置します。


これは、自己責任を学ばせる
大切な第一歩だからです。


必要と分かっているのにしない、
そして結果を出せない、

ちゃんとやっていれば出来たのに、
やらなかったから結果が出せなかった。

だから人は、頑張ります。

しかし子供は、なかなか頑張りません。


ダラダラやって負けても
ケロっとしている

その場では泣いているが、
次の稽古でもダラダラしている

そんな場合も子供時代にはあります。


それは、まだ
「プライド」を持てる段階に
心が成長していないからです。


こんな時は、何を言っても、
何をやっても響きません。


しかし、子供時代に
「プライド」をもつ瞬間は必ず現れます。

その時に初めて、
眠れないほどくやしい思いをするのです。


何事をするにも「やる気」が必要です。

「やる気」のキッカケは「興味」です。

しかし「興味」だけでは、
「やる気の継続」にはなりません。


「瞬間的なやる気」が
「継続するやる気」になる要素は
「プライドを守る執念」です。


自分はこんなもんじゃない、
人にそのくらいと思われたくない、

この思いこそが「プライド」。


この「プライドを守る執念」に
火がつくまでは指導員は
「ガマン」しているんです。


保護者様が
「勝たなくては意味がない」と
言われましたが、
それは空手の試合でしょうか?


勝たなくては意味がないのは、
社会人になった時の全てです。


社会にでたら
比べられて選ばれていかないと
生きていけません、

格闘技でないにしろ
これはある意味「勝負」です。


この勝負に勝つことこそが
「自立」です。


ダラダラする子供を竹刀で脅して
無理やりしっかりやらせる、


こんなことしていたら子供は、
脅されないととやらない人に
なります。

脅す人が居なかったら
自分でやることもありません、

その結果、
マンツーマンで
自分を管理する人がいないと
1人では何もできない人になります。

脅して無理やりやらせる事は、

子供が自ら学んで努力して
「プライドを守る執念」を身に着ける
機会を奪い取る行為です。


とりあえず目の前の試合に勝つ


それで、喜ぶのは
「その場の勝ちを望む親」だけです。


試合は、
努力の内容が
どんな結果になるかを
実感する場です。


そこで悔しい思いを
するかしないかは、
その時の「心の成長」具合です。

悔しかったらやらなきゃならない

自分がちゃんとしないと
自分のプライドを守る
結果にはならない

そう思わせることが、
指導員のすべきこと。


「プライドを守る執念」に
火がついた時に、
これまでやっていた
稽古への思いが変わり、
行動が変わるのです。

これが、自立できる大人になるために
必要な「心の成長」です。


とりあえず、勝たせる事だけに特化するのは
指導ではなく「調教」です。


子供の意思や「心の成長」具合を
無視して
ルール上でとりあえず勝てる動きを
無理やりさせる、

それで勝ちの結果だけにこだわる。

この行為のどこに
その子供が大人になった時に
役立つ要素があるのでしょう?


何をするにも自己責任という事を
学ばせる事こそ、子供時代に身に着ける事
だと私は信じています。

子供を社会で自立させ、
社会の有為な形成者にするのは親の役目
その役目のお手伝いをするのが
我々、指導員です。

指導員が優先すべきは、

目の前の試合の勝ちではなく、


誰から言われるのでもなく、
自らしっかりやらないと
結果につながらない、

自分をどう人に認めさせたい、

そう思える感覚、つまり

「自己責任」と
「プライドを守る執念」を
子供時代に身に着けさせる事です。


私はこの信念は絶対に変えません。


早田


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