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武道が生み出す 社会で役立つ「職人」

武道が生み出す 社会で役立つ「職人」


仕事でよく「職人」と言われる方に会います。


特殊な能力に長けて、人が出来ない技術や
知識があります。


時にこの「職人」はこだわりが強すぎて
融通がききにくい「がんこもの」である
場合も多く、人からとっつきにくいと
思われる節もあるかもしれません。


私は、あえてこのような方は、
「職人」でなく「芸術家」と言います。


誰がなんと言おうが、思おうが
自身の信念を貫き通す


技術、知識、能力だけを見たら
「職人」ですが、


自分の感性を最優先した作品を
作り上げる執念、その生き方は
「芸術家」です。



私が思う「職人」は

技術、知識と感性を切り離す事が
出来る人です。


何かをしたいけど出来ない、
そういう人の感性を代わりに
表現してあげる


自分の知識と技術で
何通りかのやり方を提案し、

発注者の頭の中のイメージや要求を
具体的なカタチにする


これが私が思う「職人」です。


「職人」が大切にするのは、

「発注者の思い」

これを1番に考えて、
自分の出来る事を
自分の感性にこだわらず、
何パターンか提案し選んでもらう


これは、色んな分野に展開します


映像の世界では、


発注者のやりたい事を聞いて
それなら、こんなやり方と、こんなやり方
ありますが、どっちがいいですか?

どっちも嫌なら、こんなやり方も・・



空手の世界では、

自分のやり方をとことん
出し切ってぶつけるのではなく、

相手の体格や戦術に対して
的確に対応できる戦術や技を選ぶ



料理だったら、

本当はコレ食べたいけど、
ダイエットしているから食べられない

だったら、カロリー抑えて
食べたいものに似せる
こんな調理したらいいよ!

こんな料理があるよ

作ってあげるよ


体のメンテナンスができるなら、
決まったやり方を無理やりさせるのではなく、

相手の目的や、体力、生活リズムに合って
無理なくできるプログラムを提案する


大工さん、理容師さん、料理家、デザイナーさん、
営業さん、あげたらキリのないくらい
いろんな職種に「職人」はいますよね。


自分が出来ない事をお願いした時に、


「職人」から こんな対応されたら、
嬉しいですよね!



余談ですが、こんな事が出来たら、

仕事に限らず、
自分が大切にしたい人に
役立てて、自分も相手も嬉しい思いをし、
絆が深まるかもしれませんよ


戻りますが、


「職人」とは
発注者の感性を表現する代理人です



「職人」は、
人に求められ、社会で求められます。


社会に求められる人は、
どんな職種でも芯に「職人」の心が
あります


という事は、
色んな技術と知識を身に着け、


発注内容や状況に応じて
技術を使い分け


確実に成功させる人材になれば
いいんです。


そういう「職人」になりたいと
思いませんか?


私はなりたいです。


「習う」「練習する」「判断する」

この感覚が

社会で役立つ「職人」になるための基礎です。


我々が道場で優先する事は、

「正しい習い方」

「正しく十分な量の練習」

「習得技術の出しどころを
的確に判断し、一発で決める訓練」


空手を通じて、
社会で通用する「職人」になる感覚を
身に着けていっているんですよ。



さて、今日も一緒に稽古を
頑張りましょう!



早田


PS
気が向いたら、バックナンバーもご覧ください
武道を通じ、求められる社会人になるための
活動や考えを綴っています。


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