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2022年08月25日

「禁忌」*フェルディナント・フォン・シーラッハ




* 「TABU」Ferdinand von Schirach *


以前シーラッハの「犯罪」を読み、その独特な世界観に浸った。
今回読んだ「禁忌」の世界観は更に妖艶かつ鮮烈に感じた。
まさに原色が混ざり合ったような。

「禁忌」*フェルディナント・フォン・シーラッハ(創元推理文庫)

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感想(0件)



主人公ゼバスティアンの視点や思考は、生い立ちからなるモノなのかそれとも持って生まれたモノなのか。
いずれにせよ、その常人離れした感性がこような事を引き起こすのだろうか。

これまた「変わり者」という印象を与えるような描写から始まる、弁護士ビーグラーがいい味出してる。

帯に「世紀の問題作!」と書かれているが、今の時代、どんな事件が起きても不思議ではないと思う。
例えば本書のような・・。

そして、酒寄氏が手掛けるドイツ語翻訳は本当に素晴らしい。
シーラッハも、ノイハウスも、グルーバーも、どれも臨場感ある訳で読者をゾクゾクさせてくれる。

素敵な読書タイムを!






posted by mysterynovels at 22:04| GERMANY
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