2016年05月26日
メルヴィルが書いた小説の骨格をなす海洋アドベンチャー「白鯨との闘い’15」劇場公開2016年1月
ハーマン・メルヴィルが書いた「白鯨」が出版されたのが1851年。今でこそ名作と言われている「白鯨」だが当初は暗くて難解と不評だったという。
メルヴィルが1891年に亡くなったあと、30年経った1921年再評価の動きが起こったらしい。現在では世界の十大小説とまで言われているが、存命中には作品の恩恵に浴さず家族の不幸もあって不運な一生といえるかもしれない。
映画は1850年、そのメルヴィル(ベン・ウィショー)が、1820年にマッコウクジラの攻撃で沈没したエセックス号の乗組員で生き残りの一人トム・ニカーソン(ブレンダン・グリーソン)を訪れる。最初トムは頑としてメルヴィルに口を開かなかった。メルヴィルの熱心さとトムが妻の言葉に心を開いて語る物語がこの映画。
この映画はやはり劇場で3Dを観るのがアドベンチャー気分を味わえるだろう。暴風雨で船が翻弄される場面や巨大マッコウクジラの復讐とエセックス号の爆発の場面はエキサイティング。
もともと捕鯨船の船長経験のあるオーウェイン・チェイス(クリス・ヘムズワース)ではあるが船主の資本家である家系のジョージ・ポラード(ベンジャミン・ウォーカー)が船長、チェイスは、一等航海士でエセックス号に乗船することになった。
チェイスは不満だった。前回の航海で期待通りの鯨油を持ち帰れば次回は船長という保証をもらっていたからだった。それが反故にされた。今回は約束を書面にして乗船を承諾した。
早速船長の未熟さが露呈する。迫り来る嵐を回避するこなく、チェイスの反対を押し切って真っ只中に突入を命じたからだ。対立する二人の人間を配したのはいいが、それを深く掘り下げていないので、最後に二人の意見が一致するがあまり感動を伴わない。
それにいくら未熟な船長と言えども、暴風雨に突入というのは説得力に欠ける。脚本のずさんさを露呈しているのではないかと思える。
暴風雨とマッコウクジラの攻撃場面を観るだけなら気にしなくてもいいかもしれない。
監督
ロン・ハワード1954年3月オクラホマ州ダンカン生まれ。2001年「ビューティフル・マインド」でアカデミー監督賞受賞
キャスト
クリス・ヘムズワース1983年8月オーストラリア、メルボルン生まれ。
ベンジャミン・ウォーカー1982年6月ジョージア州生まれ。
ブレンダン・グリーソン1955年3月アイルランド、ダブリン生まれ。
ベン・ウィショー1980年10月イギリス、イングランド生まれ。
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