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2019年06月25日

性格は5次元であらわせる!ービッグ・ファイブ理論

最終的には、心の働きの脳内メカニズムについて述べていきます。

ニュートン別冊ゼロからわかる心理学 知れば知るほど面白い!心と行動の科学 から
 監修 横田正夫 2019年3月5日発行 ニュートンプレス

性格の心理学

性格は5次元であらわせる!ービッグ・ファイブ理論


ある人の性格に様々な特性が
どのくらい当てはまっているのかを
量的に考えるのが「特性論」の考え方です。

しかし、一口に性格の特性と言っても、
「社交的」、「怒りっぽい」、「綺麗好き」など、
数限りなく思いつくでしょう。

数学の正解では、「縦」、「横」、「高さ」の三つの座標を使えば、
私たちが住む3次元空間のどんな位置でも表すことができますが、
同じようにして、
どんな人の性格でもあらわせる「性格の座標軸」になるような
特性というものは、存在するのでしょうか?ビッグ・ファイブ診断結果.jpg


特性論に基づく本格的な性格の理論を
初めて組み立てたのは、
アメリカの心理学者ゴードン・オールポート(1897〜1967)です。

彼は1930年代に、当時世界最大級の英語辞典であった
『ウェブスター新国際辞典』を使い、
この辞書に収録されている
「人の態度や行動に関する単語」を
約1万8000語も抜き出して、
ここから性格の特性を幾つかに分類する研究を行いました。

辞書の単語を利用して性格の特性をとらえるという手法は、
その後の性格特性の研究の基礎となりました。

1960〜1980年代には大規模な統計やコンピューターを使い、
複数の研究者によって、
人の性格を表す単語は、
「外交性」、「協調性」、「良心性」、「情緒安定性」、「知性」
の5種類に集約できるという結果が得られました。

さらに、同じ研究手法を英語以外の言語や文化圏で行ってみても、
やはり同じような5種類にまとめられることがわかり、
この5つの性格特性は
言語や文化によらず、
人間の性格に共通する性質
なのではないかと考えられています。

この5種類の特性のことを
「ビッグ・ファイブ」
と呼び、
この5種類の特性で人の性格を表現できるとする理論を
「ビッグ・ファイブ理論」と呼びます。

人の性格は、5本の座標軸で表される
5次元空間のようなものなのかもしれません。

「外向性」 話好き、率直、冒険的、社交好き
「協調性」 温和、嫉妬しない、温厚、協調的
「情緒安定性」 落ち着きがある、平静な、冷静な、憂鬱でない
「知性」 芸術的感受性がある、知的、洗練された、創造的
「良心性」 念入り、責任感がある、几帳面、我慢強い

ビッグ・ファイブ理論は言語や文化圏を超えて
人間の性格を非常にうまく表現できることから
広く受け入れられていますが、
性格を表す基本的な特性がなぜ5個なのか、
といった点については現在のところよくわかっていません。

ただし、性格の約50%は遺伝の影響で決まっていると
考えられることから、
性格の特性が5個に集約されるのも、
人類が生物として進化した過程に何らかの原因があるのではないか
と考える研究者もいます。

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タナカマツヘイ
総合診療科 医学博士 元外科学会専門医指導医、元消化器外科学会専門医指導医、元消化器外科化学療法認定医、元消化器内視鏡学会専門医、日本医師会産業医、病理学会剖検医
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