2014年07月23日
「終活」ということ。(日記)
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今日は 真面目なお話。
某セレモニーホール主催のセミナーに 参加して参りました。
夏休みに突入した息子を連れて。
セミナーの後に 新作法事料理賞味会があって
それが目的であった
というわけではありません。(…ええ 決して。)
おなかぺっこぺこに減らかして 馳せ参じてまいりました。
(※ 硬い話はいらない、というアナタはどうぞコチラの画像で癒されて。 明日もまた頑張りましょう。)
photo by 『足成』
『終活セミナー』 と銘打った講演の出席者は40名弱程度。
老若男女 (…ウチみたいに小学生同伴がいるんだから当然)
ほとんどがこのセレモニーホールの参画する互助会制度の会員さまだと思われます。
(ちなみにワタクシは会員ではありませんので完全ビジター・ そう、 「カモ」 です!) (コラコラ)
以下、約1時間のセミナー内容をかいつまみます
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現在『ブーム』 と云っても良い個人単位の「終活」 についてのプレゼンが盛んに行われている。
その背景に、近代日本の長寿化・少子化の問題がある。
私たちは少ない手数で多くの年配者の 介護から終末期・そして葬儀とそれに関わる手続きを行わなくてはならない。
一口に「葬儀にかかる費用」 という質問をされても どのように答えて良いのかが難しい。
その現状は
御年寄り一人がその人生を全うするまでの終末期カリキュラムとして 掛かる費用の流れは以下
病院・介護→お葬式→お葬式後→つなぎ資金→相続
「つなぎ資金」 とはちなみに、例えばその家の主権者が亡くなった場合 遺産相続の手続きがなされるまでのもろもろの生活資金、という意味の現金です。
当座に必要なお金のこと。だいたい月の生活費の 約2倍 を用意しておく必要があるとか。
この現金の存在がある・無しではイザという時の対応にものすごく差が出るということを強く訴えておられました。
そう、例えば実家の老親が突然倒れて入院します、という場合、
当座の入院費用は誰が出しますか?
例えば老いた父親が入院しました、という場合、父親の銀行口座からすぐさま引き出せる現金はありますか?
お母様はそれをちゃんとご存知ですか?
入院されたお父様以外の人間が口座から預貯金を引き出すことについても今の金融は非常に厳しくなっています。
コンビニでカードがある、といってもせいぜい限度額は30万円程度。
これでも当人の口座が生きていればまだなす術もありますが
万が一 当事者が亡くなった場合、
口座はすぐに凍結されてしまいます。そう、たとえ身内でも その口座のお金は自由にはなりません。
ではそんなとき、すぐに使える現金がアナタの手元にありますか?
お葬式に掛かる費用の全国平均は 固定費(式そのもの) が120万
飲食・返礼品が 平均50万
そしてお寺へ支払う●●料 等が 平均50万 となっています。
もちろん全国それぞれの地方や宗教で金額には大きな差額がありますが
いずれにせよ 必要なものは手許の現金、ということなのです。
(なんか アフィリエイトの商材を勧めてる人・みたいな展開になってきたな)
時間のレギュレーションという視点。
亡くなった方のご遺体が病院から自宅に帰ってきて、遺族はまず何をしなくてはならないか。
火葬の準備とお葬式の手配です。
業者にお任せする、ということでスムースに運ぶのは式の進行、
しょっぱなから必要なお金、は火葬に伴う費用、ここからスタートです。
火葬場に電話して、「なるべく早く焼いていただきたいのですが」 と交渉することからスタートです。
話がついたら キャッシュを持って火葬場へ。
火葬からご遺骨が戻ってきたら 枕経を御坊さんに上げてもらうのに数万円お包みしなくてはなりません。
そして戒名をいただくのに すぐさまお金が掛かります。それからお葬式のお経を上げてもらうのに現金が必要です。
お葬式が終わって会食・返礼品費用がすぐに発生します。
ちなみに御坊さんが会食に出席すると言う場合もそうでない場合もお包みする現金が必要です。
ただし
この会食については 参列者が持参する香典で半分はまかなえるものです (…ちょっと ホッ)
(※家族葬を選択した場合、葬儀費用負担が減り、返礼品は必要ない代わりに当然この香典費用も入りません)
さてこれら All Total して 「お葬式に掛かる費用」 という時の全国平均が
ざっと 200万円ほど。
… さてこの現金、イザという時24時間以内に用意できますか?
喪主、もしくは 身内の中で先陣を切って働かなくてはならないアナタが。
当店主、実は上記のような事例を身を持ってごく最近 体験いたしました。
金融機関の 融通の利かなさ、というか それ以上どうしようもない現状をイヤというほど体験いたしました。
(誰も悪くはないけど、しいていえば 「オレオレ詐欺」 が横行するがために預貯金の運用が難しくなった。)
もちろん 亡くなる前の1年程度ですが、介護費用が掛かった時期がありましたので、お葬式以外の費用も当然発生しています。
介護費用については誰もハッキリといつまでどこまでかかるのか見通しは立てられませんから さらに苦しい問題が生じてきますね。
つまり 「お葬式のお金くらい準備があるから平気」 という場合でも 介護期間によってはそれだけで用意していたものを使い果たす可能性も生じるわけです。
そこで今、全国の葬儀社がこぞって提案しているのが 「互助会システム」 です。
互助会とは「冠婚葬祭互助会」の略。会員から一定期間、毎月一定金額(1000円から5000円が中心)を徴収し、会員が結婚式やお葬式をあげる場合には積み立てた金額の一部を費用に充当することができるというシステムです。
自分の人生の節目節目にあらかじめ用意しておく保険のようなものでしょうか。
そうそう、保険といえば、同じく多くの葬儀社が会員の声に応えて提供しているものに
「終活保険」 があります。
こちらは最短では 対象者が亡くなって2日、で契約した現金が用意できる、というものだそうで
なるほど、それなら葬儀全てが終わってから改まって支払うという場合に猶予をいただける日数だ、というだけでなく
葬儀に関わる以外に生じるさまざまな入用に 現金がどうしても必要だという場合(当座の生活費)、少しでも早く残された家族が安心できるシステムだと思いました。
…あれやこれ、硬くて暗い話しですみません。
ワタシの横で 息子がエラい真剣な様子で聞き入っている姿に感慨深いものがありました
(子供なりの危機感ですか??)
で
その後の料理を残さず頂きました。
(おなかははちきれんばかり)
「終活」 あるいは誰もが存命中には考えたくないタブーとして、家族で語ることも憚られてしまう場合が多いもの。
自分のことは自分で準備しなくちゃならないんだ、そうキモに命じました。
興味がおありでしたらどうぞ、現在のお住まい近くの葬儀社さんにそれとなく当たってみてくださいませ。
親御さんはともかく、自分の時くらい 残された家族に迷惑かけないぞ、みたいな意気込み(ヘン?) で
堂々と終末期を迎えたいものだと思われた方も 是非。
●参考→互助会ドットコム
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ワタシのときは…
今時、ネットで御坊さんも呼べる時代
見積りとって さらっと一番安いトコで いいや、…… と思ってましたが
どうしてどうして 恐ろしいほどさまざまな費用が振りかぶってくると知った後は
上記のようなシステムに 関心の触れ幅が大きくなっている店主なのでありました。
それではみなさま ごきげんよう。
正直、 「生きてるだけで儲けもの」 ですわね。 (座右の銘)
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