2016年07月23日
本日の株価(2016.7.22 日経概況)反落。円高嫌気
7/22の日経は182.97円安の16627.25円と大幅に反落しました。昨晩のNYダウは、さまざまな経済指標が発表され、概ね良好な結果で着地しましたが、9連騰に伴う警戒や原油安を嫌気した売りに押され、77.80ドル安の18517.23ドルで10日振りに反落しました。また7/21の欧州時間には、日銀の黒田総裁が、ヘリマネ政策(中央銀行が元利払いの必要のない国債を買い、政府が国民に資金を流通させる事で、デフレ脱却を目指す政策。ハイパーインフレを起こす危険性もある。)について否定的なコメントをされた事で、次週の日銀金融政策決定会合における追加緩和の可能性が下がり、円が急伸。一時105円台を付けた事も嫌気され、日経先物は前日比250円安の16560円で22日の日本時間を迎えました。 |
日本時間では16612円で寄り付くと、円高や週末要因を嫌気した売りに押され、終日軟調に推移しました。7/8に15106.98円を付けて以降、一本調子の上げが続いていたので、過熱冷ましの良い調整になったのではないでしょうか。最後にヘリマネ政策についてですが、今後どうなってしまうのか心配です。英国のEU離脱の影響が今後表面化してくる事を加味すると、経済的には、今、追加緩和が必要な状況のように思えますが、このまま緩和が続き、金融政策決定会合がある度に追加緩和を迫られ、緩和なしで経済が立ち行かなくなってしまうと、ハイパーインフレが現実味を帯びてくる事の方が怖いです。しかし、かと言って、追加緩和を実施しないと、踊り場の経済が雪崩を起こして、物価目標2%が夢と消えてしまうだけでなく、アベノミクス失敗の責任まで押し付けされてしまいそうです。黒田総裁も難しい舵切りを迫られているご様子。お体には気を付けて、冷静な判断をして頂きたく思っております。2月にマイナス金利が導入されてまもないですし、事前に牽制コメントをされた事で、市場には半分くらい折れ込まれ、当日、仮に現状維持でも反応は限られてくるかもしれません。当方のない頭で考えると、今回は8割型カードを温存しておいた方が良いのかなと思えたりもします。
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