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2014年10月23日

208話 おじいちゃんのコーチ

今週末の大会野球のため

最後の調整をする龍太郎

今日も龍之介に連れられてバッティングセンターへ


車(セダン)ダッシュ(走り出すさま)


そこには、新人戦決勝で最終回、二死満塁、

サードゴロに抑えられ、完封を食らった、

敵チームのNo.1投手が打撃練習をしていた。


カキコーーーン野球

  カキコオーーーーーン野球



振りは鋭く力強い


だが、上半身は打点時に投手よりに傾き、

振り終わったバットは頭の上ふらふら

これでは芯で捉える確率が悪いだろう。


後ろで観察していた、その選手のおじいちゃん。


「軸をしっかり残して振らないと・・・」


などと適切なアドバイスしているが、

反抗期な中学生は受け入れようとしない。

特に、投手をする選手にありがちな性格として、

この子もおそらく自分主義なのであろう。



「あ〜よかった。」


龍之介はつぶやいた。

いいコーチ(おじいちゃん)がいながら、

素直さや謙虚さが無いために上手くなれないやつ。


「こんなやつ、変化球投げときゃ打たれない。

 しめしめ。」わーい(嬉しい顔)


新人戦決勝で取られた2点は1番バッターの足によるもの。

ほとんど打たれた記憶がない。

相手は貧打。1番だけ出塁させなければというところ。

巨人も打たなきゃ勝てないように、自チームも同じだ。

打って点をとるのみ。


「よし、龍太郎exclamation

 最後に右打席に立てグッド(上向き矢印)


バランス調整のため、最近は右打席を封印していた龍太郎。

敵チームの主砲を反面教師とし、それに刺激され、

力強く右で振り込む。


スパーン

  スパーン

    スパーン




「あの子のほうが、いいふりしてるじゃないか。」


そう孫に言って、おじいちゃんコーチ

バッティングセンターをあとにした。


龍之介に・・・


 「お疲れ様、お先に・・・」


と、挨拶をして決定



龍之介はこう思っている。

子供のころから目立って活躍している野球選手は、

この様に、野球好きのおじいちゃんがコーチして

くれていることが多いと・・・


うらやましいわーい(嬉しい顔)



 

 

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