2014年09月10日
「東京訪れず」千葉の男性がデング熱感染
東京の代々木公園周辺でデング熱の感染が相次ぐなか、新たに、東京と千葉などの合わせて7人の感染が確認され、今回、感染が確認されたのは15の都道府県で合わせて88人となりました。このうち、千葉で感染が確認された60代の男性は最近、東京を訪れたことがないということで、厚生労働省などが感染の経路を調べています。
デング熱は蚊が媒介する感染症で、先月70年ぶりに国内での感染が確認されて以降、東京・渋谷の代々木公園やその周辺などを訪れた人の感染が全国で相次いでいます。
厚生労働省によりますと、9日新たに東京と千葉などの合わせて7人の感染が確認されました。
いずれも重症ではなく、容体は落ち着いているということです。
このうち、千葉で感染が確認された60代の男性は、社会福祉施設で暮らしていて、最近、代々木公園を含む東京を訪れたことはなく海外への渡航歴もないということです。
代々木公園を訪れたことがない患者の確認はこれで3例目です。
厚生労働省などは男性のウイルスを解析するなどして感染の経路を調べています。
今回のデング熱で感染が確認された人は15の都道府県で合わせて88人となりました。
厚生労働省と東京都などは都内の公園で蚊を採集して検査を行っていますが、これまでに渋谷区の宮下公園など3つの公園の蚊からはデング熱のウイルスは検出されなかったということです。
厚生労働省は「蚊を媒介して感染が広がっている。重症化している患者はいないが発熱などの症状が出た場合には速やかに医療機関を受診してほしい」と話しています。
ウイルス解析して感染経路調査
東京を訪れたことがなく海外への渡航歴もない千葉の男性がデング熱に感染していたことが確認されたことを受け、厚生労働省はウイルスを解析して感染経路を調べるとともに全国の自治体に対して症状が疑われる患者が確認された場合には速やかに検査を行うよう求めました。
今回、感染が確認された千葉の男性について、厚生労働省はふだんの行動範囲などから男性は千葉市稲毛区で感染したとみられるとして、男性のウイルスの遺伝子配列を解析するなどして感染経路を調べています。
代々木公園周辺以外で感染した患者の確認は3例目ですが、これまで確認された2人のウイルスの遺伝子配列は代々木公園で感染した患者と一致しています。
このため、厚生労働省は今回新たに確認された患者のウイルスの遺伝子配列がこれまでと異なる場合は、代々木公園周辺などで確認されている一連の感染とは別の経路で感染した可能性があるとしています。
厚生労働省はどの地域でも感染が起きる可能性があるとして、全国の自治体に改めて通知を出し、症状が疑われる患者が確認された場合には速やかに検査を行うよう求めました。
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