2019年03月08日
宮本武蔵「五輪書」の教え８
「五輪書」火の巻
「景気を知るということ」 景気を知るということは、多人数の合戦で、敵の意気がさかんか、衰えているかを知り、相手の隊の心理を知り、その場の状況をつかみ、敵の状態をよく観察しておいて、わが隊をどう動かし、この作戦で確かに勝つという判断をつけて、先の見通しを立てて戦うことをいう。また、一対一の戦いでも、敵の流儀をわきまえ、相手の人柄を観察し、その人の強いところや弱点を見つけ、敵の思惑とはまるきり違うことを仕掛け、敵の調子の高低を知り、その間の拍子をよくとらえて、先手を仕掛けることが肝要である。物事の景気というものは、こちらの智力が優れていれば、必ず見通せるものである。兵法を自由にこなせるようになれば、敵の考えをよく推察して、勝つ方法を多く見い出しうるものである。十分に工夫しなければならない。
【このカテゴリーの最新記事】
-
-
-
no image
-
no image
-
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8619914
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
