ここは「街の相談屋」、行政が提供する住民の悩みになんでも答えてくれる相談施設だ。
そして、貧困家庭の支援、子どもの教育、家から出ることが怖くなってしまった人の自立支援も行っている。
今日も悩める住民が、「街の相談屋」の扉をたたく。
さて、どんな方が訪れたのでしょう?
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(ガチャ)
謎の老人) 失礼。
相談員) はい、いらっしゃいませ。何かお困りですか?
謎の老人) 実は私は貧困の子どもたちの腹を満たす活動、つまり「子ども食堂」のようなことをしている者で。
こちらに来れば何か協力を得られると思って訪問した次第だ
相談員) えぇ、ここ「街の相談屋」は行政が提供する相談施設で、貧困家庭の支援、子どもの教育などの福祉活動も行っています。
して、お客様、どうような協力のご相談でしょうか?
謎の老人) 数多のお米が欲しい。
相談員) お米ですか?
謎の老人) そうだ。
私は世界中の子どもたちの腹を満たしてあげたい。
日本で生まれ育った私が食べてきた日本のお米を、
世界中の子どもたちに食べてもらいたいのだ。
相談員) わかりました。いくつか紹介させていただきます。
こちらはどうでしょうか?↓
価格:13000円〜 |
価格:9000円〜 |
価格:28000円 |
相談員) どれも、名産と呼ばれるお米だと思います。
いかがでしょうか?
謎の老人) 素晴らしいな。まさに「よりどりみどり」。
これだけ種類と数があれば、大勢の子どもたちの腹を満たせるし、お米の味を楽しんでもらえるだろう。
相談員) ありがとうございます!
お役に立てて光栄です。
謎の老人) 君は何故、この仕事を?
相談員) え?
謎の老人) 君の仕事は、「人に親切をする」ということだ
何かきっかけがあったのだろう?ぜひ聞かせてほしい。
相談員) えぇ、それは私が小学生の頃にさかのぼります。
当時、とある「ゼミ」に通っていたんです。
そのゼミで仲良くなった友人と将来のことについて話合いました。
友人は「勉強を教える、ヒーローのような先生になりたい!」と言っていました。
しかし、私はまだ将来のことは漠然としていて、やりたいこと・なりたいものが見つけられていなかったんです。
そのとき、恩師であるゼミの先生が、
「私は人を救うことが好きでこのゼミを開いた。学びは人生を豊かにしてくれる。この事実を知った時、人を救うには”学ぶ”ことを教えることだと感じた。人は誰かを救うとき、最も頑張ろうとするものだ」
と、おしゃっていたんです。
友人はその恩師の志に感心し、ゼミの先生になりました。
そして私は「人は誰かを救うとき、最も頑張ろうとするものだ」という言葉が、今の私を作りました。
どうやら私は人を救うことが好きだったようです。
謎の老人) そういうことだったのだな
君はきっと、今日まで頑張り続けてきた。
そのおかげで、この街の住民から多くの信頼を得ることができたのだろう。
相談員) いえいえ!
私なんて、まだまだですよ!
謎の老人) ふふふ、
先日ここを訪れた”れお”がとても感謝していたよ
相談員) れお?
もしかしてあの、れお君ですか!?
(街の相談屋「電話をもらったの、レオがここにいるって」→https://fanblogs.jp/makkauniverse/archive/127/0 )
謎の老人) そうだ。
れおも家庭の事情で私の「子ども食堂」によく足を運んでくれるんだ
今まで会った大人のなかで、「一番優しい人」と話していたぞ。
相談員) そうだったんですね!
嬉しいです。
いや、それよりれお君が元気でいることが何よりも嬉しい!
謎の老人) ふふ、
では、私はそろそろ失礼しよう。
お米の情報ありがとう。また、何かあったら相談させてほしい。
相談員) はい!
こちらこそありがとうございます!
お客様の「子ども食堂」と私の「街の相談屋」、
これからもお互い頑張りましょう!
謎の老人) ああ、
人を救うことが好きな者同士な。
相談員) はい!好きな者同士です!
それでは、あなたの人生に、よい灯りを!
謎の老人)
(ボソ)
立派になったな”支助”
(ガチャ)
(バタン!)
相談員) 支助(さすけ)?
なぜ私の名前を……?
!!
もしかしてあの人!!
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今日まで「街の相談屋」をご覧いただきありがとうございました!
お話は今回で幕を閉じますが、「街の相談屋」はいつまでも皆様のお役に立てるよう
運営し続け、相談員は耳を傾けてくれます。
またどこかで会えることを、
そして、
”あなたの人生に、よい灯りを”
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