躁病者とのかかわり

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「痴呆症の夫、それを認めない妻」
近所のご家族のことです。

ここ1〜2ヶ月前から、このご近所のおじいさんが、家の前の交差点をジッと見ながら長い時間立っていることを見かけるようになりました。
挨拶をすると、嬉しそうに首を縦にふり返してくれる状態でした。
私は何度か同じ様子を見かけるうちに、「・・・、ん？」という違和感を覚え始めていました。

数日前にこのご近所のお嫁さんとたまたま顔をあわせちょっと世間話となりました。
我が家は、義母が躁病。
このご近所さんのおじいさん（お嫁さんの義父）は、痴呆症、とのことです。

我が家の義父は自分の奥さんを精神病者とは認めず、あくまで気性だとして治療を拒否している状態です。
ご近所さんは、おじいさんの様子がおかしいと感じた時に病院でみてもらい「痴呆症」が分かったと言います。
痴呆症のおじいさんは現在暴れることはなく、おとなしく静かだそうです、
おとなしく車にのって、よく分からないまま病院へ連れて行かれたようです。

息子さん夫婦は、病気を理解しおじいさんを守ろうとしているように私にはみえます。
でも、このご近所さんのお婆さんは、自分の夫の「痴呆症」を認めないので困っていると言いました。
今後病気が進行していき、家族でも分からない場所へフラフラさまよわれた場合でも、近所の人の助けが受けられる可能性がある、とご近所のお嫁さんは言います。
私もそう思います。
痴呆症でも精神病でも、社会の中で生きる以上周りに隠す意味なんて無いと思います。

このご近所さんのお婆さんは、「恥ずかしい、みっともない」と言っていたそうです。
この「恥ずかしい、みっともない」が認めない理由なんでしょうか・・・。

このご近所のお婆さんの年齢と義父の年齢は近いです。
しかし、「恥ずかしい、みっともない」という言葉は、私からするときつく悲しく感じます。

今、痴呆症にしても誰でも発症する可能性がありますし、
精神疾患にしても珍しくもありません。
むしろ、現代の社会を考えると”正常”という人なんているのかな？とも思えます。
そもそも正常な人の定義なんてあるのでしょうか？とも・・・
どんな人も、ストレスは抱えられないほどあり、年々増え続けているという躁鬱病、鬱病は不思議でもありません。

「恥ずかしい、みっともない」は、自分の心のあらわれかな、
愛情や責任があれば前向きに治療し、家族を守ろうとする気持ちが出ると私は思います。


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