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2020年08月28日

Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性−モンタギュー文法による形式意味論からの考察10

R6、R8 副詞に関する規則
 
 R6は述語(Adv, V → V)を、R8は文(AdSatz, Satz →Satz)を修飾する副詞の規則である。

ÜR6  S1(S2)=S1(in(S2))、S1 ∈ Adv、S2 ∈ V
ÜR8  S1(S2)=S1(in(S2))、S1 ∈ AdvSatz、S2 ∈Satz

 尚、「nicht」、「notwendig」は、それらが論理的構造を示すことから、ÜR3として次のように規定されている。

ÜR3 nicht ={P|〜ex(p)}
   notwendig ={P|□ex(p)}

R7 前置詞に関する規則

ÜR7  S1(S2)=S1(in(S2))、S1 ∈ Präp、S2 ∈ N

R9、R10、R11 連言に関する規則

 連言規則に対応する統語操作は、σ1(x,y)= df「(x=y)」である。R9は文(Satz、Satz → Satz)、R10は動詞(句)(V、V → V)、R11は名詞(句)(N、N → N)を接続する規則である。

ÜR9(S1 und S2)= (S1 ⋀ S2)S1、S2 ∈ Satz
ÜR10(S1 und S2)={x|x ∈S1 ⋀ x ∈S2}S1、S2 ∈ V
ÜR11(S1 und S2)={p|p ∈S1 ⋀ p ∈S2}S1、S2 ∈ N oder Subst

R12、R13、R14 選言に関する規則

 選言規則に対応する統語操作は、次の通りである。σ2(x、y)=「(x oder y)」
 R12、R13、R14及びそれぞれの翻訳規則は、連言に関する規則と平行に考えられている。

花村嘉英(2020)「Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性−モンタギュー文法による形式意味論からの考察」より
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花村嘉英
花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
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