2018年04月06日
『岳飛伝』17巻 星斗の章
岳飛伝 17 星斗の章 (集英社文庫(日本)) [ 北方 謙三 ] 価格:648円 |
ここは、戦場なのか。
まるで、原野ではないか。
血で赤く染まった草が、
どこまでも続く原野。
自分の戦場と思えるようなところは、
もうないのだ。
ただ戦があり、死がある。
完結です!
堪能しました。
人が生きて、そして死んでいく。その無数の積み重ねが、物語の中で歴史を創っていくのです。
これまで自分がやってきたこと、それも他には決して引けを取るまいと思っていたこと、いつも通りやっていく中でふとした瞬間に、それが何かこれまでやってきたことと本質的に異なっていることに気が付く。
やってることそれ自体に大きな変化はなくとも、やっていることの意味、何故それをやるのかという部分で変わってしまっている。
そして今、これをやり遂げた後、もう二度とこれまでのようにそれを始めることはできないのではないか、そんなことを考えている。私は今、私が大事にしてきたものを永遠に失わせるために、全力でそれに取り組んでいるのだ。
不満があるわけではない。不安なわけでも。ただ、失うのが寂しい、とは思う。これまでひたすら、他よりうまくやれるというただこの一点のみのために、これを追求してきたのが私の人生だったのだから。
さて、引き続きこの水滸伝シリーズを継承して『チンギス紀』が始まっているんですねー。すごい!
すでにシリーズで51巻です。これだけでも読み返すだけで半年近くかかりそう…。読み返そうと思うたびに新刊出てきてなかなか手がつかない…。
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