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2020年03月05日

長谷川博己主演NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第七回放送「帰蝶の願い」















 令和二年三月一日、午後八時より、NHK総合(地上波)にて、長谷川博己主演NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の第七回「帰蝶の願い」が放送されました。
 主人公・明智十兵衛光秀が住む美濃国は、形式的には守護職の土岐氏が支配者でしたが、実権はなく、実質的には斎藤利政(本木雅弘さん演じる)が治めていました。
 その美濃と戦を繰り返しているのが尾張国の織田信秀(高橋克典さん演じる)でした。こちらも守護職ではなく、その下の守護代でもなく、尾張の半分を任された奉行にすぎませんでしたが強大な実力をもち、斎藤や今川にひけを取らず戦を繰り返すほどでした。
 二人とも「下剋上」を体現した実力者です。
 しかし、この二人も国の内部に問題を抱えていました。美濃ではいまだに土岐氏を慕い利政になかなか従わない豪族たちがおり、尾張では同じ織田氏や守護の斯波氏、守護代などがいて完全に一つにまとまってはいないのです。
 織田信秀が東に今川、北に斎藤と戦えば、内側にも油断のならぬ敵がいる。まさに内憂外患でした。
 そこで織田信秀は美濃と同盟を結ぶことを決意するのでした。
 しかもただの約束事ではなく、利政の娘・帰蝶(川口春奈さん演じる)を信秀の嫡男の妻とする、婚姻関係を結ぶ同盟でした。
 これを持ち掛けられた利政は長年の宿怨を捨て、乗り気になりました。
 当の帰蝶は面白くありません。いままで敵だった他国者によって縁談をきめられ父が乗り気。いわば政略の道具にされる。前夫の土岐頼純は父・利三によって毒殺された。
 このようなことでは女としての幸せはない。
 帰蝶は光秀に会います。
 はっきりと口には出さないが、光秀に対し秘めた想いがあるようです。
 他国へ嫁ぎたくないという帰蝶の気持ちを汲んで、光秀は利政に会うのですが、「尾張は海に面し、港がある。海によって得られるものが大いにあり、豊かな国だ。その尾張と同盟を結ぶことにより美濃も豊かになれるのだ」という意味のことを光秀にあつく語り、なんとでも同盟を成功させたいというのです。
 しかし、利政の嫡男・高政(伊藤英明さん演じる)や豪族たちは同盟に大反対。光秀に対しても、同盟に反対せよと言うのです。
 同盟を推し進めたい利政と、同盟したくない帰蝶、高政、豪族らとの板挟みになり、光秀は困り果てますが、またも、尾張に潜入することになります。織田家の嫡男・信長なる人物が帰蝶の夫にふさわしいか見極めるためです。
 潜入した尾張の町で、光秀はまたも菊丸(岡村隆史さん演じる)に会います。
 菊丸は事情を知り、海に行けば織田家嫡男に会えるだろう、と言います。織田家嫡男はいつも海に出るというのです。
 そして光秀は浜辺にて、信長(染谷将太さん演じる)を見ます。

 さて、帰蝶が光秀のことを想っていたとか、光秀がひそかに帰蝶のことを想っていた、というようなことが描かれた小説はいくつかあったように記憶しています。それがこのドラマでは今後どのように描かれるのか、注目です。
 そして、いままで大河ドラマや特別ドラマで様々な役者さんが演じてきた織田信長を染谷将太さんがどうえんじるのか、それも大いに注目されることです。
 
 













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