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2016年01月21日

繰り返される暴力指導

Attachment-1.jpeg清水市の体操教室で小学生女子児童に暴力をふるった元日本代表クラスの選手だった指導者親子が逮捕されました。体操協会は2人の指導者資格を停止するらしいですが、そもそも指導者の認定は厳格に行なわれているのだろうか?疑問に思います。スポーツ選手を引退した人をそのまま(失礼!)指導者に据えているスポーツ団体に問題があるのではないですか?現役時代の実績があった選手がそのまま指導者になって成功するらしいわけではないのです。逆に立派な指導者の中に現役時代の成績は良くなかった方(こちらも失礼!)が多くおられませんか。要するに指導者の能力は全然別のモノなのです。

指導者の指導能力の中にはむやみに怒らず、まして暴力をふるうことなどの人格欠陥行動を自制する能力がなければいけません。が、残念ながら日本スポーツ界の悪しき伝統で暴力的な指導や陰湿ないじめ、非科学的なトレーニングとは言えないシゴキ、選手へのパワハラなど体質に染みついた日常的悪習が繰り返されています。昨年も高校バスケットの強豪校で選手が自殺したり、女子柔道界でもいじめ暴力事件の告発がありましたね。そもそも、オリンピックで金メダルを取った選手が順番で会長を務めるようなスポーツ団体の組織構造に根本的問題があるのです。
仮に引退したスポーツ選手が指導者への道を歩むプロセスがあるとしたら、選手は現役時代から競技とは別に、人にものを教える各種の勉強が必要なのではないでしょうか。
日本のスポーツ選手と言うと、とかく暗い悲壮なイメージで楽しそうでない感じですし、団体競技においては特に集団的ないじめやシゴキをする精神体質を抱えています。ドーピングに対しては非常に厳しく対することの出来る日本スポーツ界は、結果だけが全ての精神主義に走ることのないように自ら変革を遂げて欲しいものです。
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