2016年03月31日
キサスキサスキサス EDP・SP
最高品質の素材とハイエンドなクラフトマンズ・ワークからなる皮革製品で、
1905年にスペイン王室御用達となった、格式あるファッション・ブランド「ロエベ」。
マドリッドに拠点を置きながら世界中に展開しており、皮革製品だけではなく、
メンズ・レディスともにプレタポルテも高い評価を勝ち得ております。
元ルエラのデザイン・パートナーだったスチュアート・ヴィヴァースがディレクターに就いて2シーズン目となりました。
こちらはそんなブランドのフレグランス・ラインから、2007年に発売されたレディス香水です。
「キサス・キサス・キサス」とは、「多分、多分、多分」という意味の、
ナット・キング・コールのヴァージョンでも知られている、
それ以前からスペインでは有名なボレロから取られております。
ノン・ピラミダル・コンポジション、いわゆる香りのピラミッド分けをしていない、
フローラル・スウィートの香調をベースにしており、切ない曲の歌詞に合わせたように、
このようにノン・ピラミッドで香りを仕上げてくるところに
極めて高いセンスを感じさせてくれるアイテムとなっております。
香りのマテリアルとしては、
インディアン・ジャスミン、サンバック・ジャスミン、ローズ・アブソリュートなどのフローラルをメインに、
レモンのフレッシュなアクセントを覗かせつつ、
パチョリ、バニラ、アンバー、サンダルウッド、ラベンダー・ハニーなどのリッチなスウィートが、
全体を覆いつつ最後まで残り香を引くという感じです。
調香は、カルバン・クラインの「ユーフォリア」、プラダの「プラダ」、ラルフ・ローレンの「ポロ・ブルー」と、
調香に参加した三作をいずれもFIFI賞に導いたトップ・パフューマーの一人、
カルロス・ベナイ。
プロデュースはLVMHです。
ジャスミンの香りがとても心地良く広がり、
他のマテリアルとの調和もよく取れた、
リリカル・タッチな秀作だと思います。
プライヴェートなシーンであれば基本的にオールシーズンでお使いいただけるでしょう。
意外と使い勝手が良さそうなところも好ポイントです。
群青色の香水や、縁が凝ったカッティングのボトルもとても素晴らしいです。
キサスキサスキサス EDP・SP
BeautyFactory
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