きみよblogーきみぶろー

私は子供の頃
「霊柩車が通る時は親指をかくすんだよ」
と誰からともなく言われてきました。
「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」
とも言われてきました。

それが嘘か本当か関係なく、
私は霊柩車を見れば親指を隠すし、夜爪は切りません。

親が死ぬなんて嫌です。
まして最後に会えないなんて辛すぎます。
どんなに離れていても、親の心配はします。
健康で長生きしてほしいと願っています。

しかし、この新型ウイルスはそんな気持ちなど容赦なしに
人の最後を奪ってしまいます。

私は3年前に母を病気で亡くしています。
母の最後には立ち会えました。
それでも、辛くて今でも母を想うと涙が溢れてきます。

もっと親孝行したかったし
もっと早く病気を見つけてあげられてたら・・
と後悔しかありません。

今、新型コロナウイルスで親族を亡くした人も同じ気持ちだと思います。
「もう少し早く何とかしてあげれたら・・」

この気持ちは、自分が生き続けている間ずっと心の闇となって残るでしょう。
そして恐ろしいのは、この気持ちを誰も救うことが出来ないという事なのです。
私も3年経っても定期的に、この闇に襲われます。

もう逢えないというのは恐ろしく哀しいのです。
この世の中のどこに行こうとも、どこにも居ないという現実を

受け入れる事は一生できません。

私が出来る事は、新型ウイルスに感染しない事です。
私が感染してしまうと、自分の子供や親、姉が私と同じような後悔と苦しみをしてしまいます。それだけはしたくありません。

新型コロナウイルスで、世界中の沢山の人が亡くなっています。
新型コロナウイルスさえなければ死なずに済んだ人もいます。

戦争もウイルスも、この世から無くなればいいと願うばかりです。




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