股関節の手術をすると
病院でたくさんの股関節仲間に出会います
20年前の自骨での手術の時、
2人部屋で、長らくベット生活を共に過ごした方がいました
私よりもずっと歳上の方で、ウチの母親と同じくらいの歳の方でした
当時、55〜56歳くらいだったんじゃないかなぁ
お互い、ベットの上で食事も排便も済ませ、
一緒に窓の外の満開の桜を、鏡に写して見て喜んで、
リハビリも一緒に頑張って、
動ける様になってからは、病院中ぐるぐる歩行器で一緒に散歩に行ったし、
お互いに励ましあって、頑張って来ました
退院してから20年間、ずっと、年賀状を出し合って
年に1度ですが、お互いの健康を祈り、近況報告をしてきました
そんな彼女と、20年振りに再会したのは
私が人工股関節の手術を終えて半年くらい経ってからの事です
カラオケ大会に出るんだと言うので、
花束を持って駆けつけました
歌い終わった舞台の裾から、杖をつきながら花束を渡しました
久しぶりの再会に、何だか涙があふれて来ました
彼女は大きく傾いた体で、力一杯歌を歌っていました
キラキラの衣装を身にまとって、スポットライトを浴びながら
それはそれは、素敵に見えました
私の花束を受け取ると、『ありがとう』って嬉しそうに言うと
ソロり、ソロリと股関節をかばいながら、
舞台の裾へ消えて行きました
みんな、頑張ってるなぁ・・・・・
負けていられない
私もカッコ良く生きたいと、そう思いました
カラオケ大会が終了して
会場の中にある喫茶店で、改めてゆっくり再会しました
「いやぁー、変わらないねー」
「本当に、20年ぶりねー」
「元気にしてたぁ?」
20年も間があるのに、会話がつきませんでした
彼女は70歳を既に越え、すっかりお歳を召されていましたが
全然、その年齢を感じさせる要因は見当たりませんでした
カラオケ用の舞台メイクのせいもあったのかも知れません
でも、そうやって頑張ってる姿がとてもイキイキしていて素敵でした
私が人工関節にしたのを聞いて、
足の長さも、姿勢もちゃんと揃った私の姿に
「いいなぁ」の連発でした
あれから、お会いしていませんが、
お元気でいらっしゃる事だと思います
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