2017年08月05日
一目均衡表で分かる通貨の動向
■リード
今回は、ぱっと見複雑に感じる、"一目均衡表"というテクニカル指標について解説したいと思います。
慣れれば、相場の強弱を一目で把握できる優れたツールです。
まずは、一目均衡表の基本的な見方から説明したいと思います。
■一目均衡表の見方
一目均衡表は、
・基準線
・転換線
・雲
・遅行線
これら4つのパーツで成り立っています。
一見複雑なのですが見るべきポイントは、
・基準線と転換線のクロス
・ローソク足と各線との交差
・サポート帯やレジスタンス帯となる"雲"とローソク足の位置関係
この3つです。
ローソク足、各線、雲、これら3つのうちどれかが交差するポイントが相場の転換点になるので、そのタイミングを狙って取引をします。
■一目均衡表を使ったFX分析法
一目均衡表の基本的な使い方は、FX系の多くのサイトで紹介していますので、大まかに説明したところで後は省きます。
ここからは、相場の環境分析と絡めた応用テクニックの解説です。
市場を牽引する材料と、一目均衡表の交差シグナルを組み合わせてトレードをします。
これは、どのテクニカル指標を使っても言えることなのですが、テクニカル指標で勝率を上げるためには、相場を動かす材料の有無をチェックすることが大事です。
例えば、次の画像。
この画像で〇をつけたところは、2017年6月15日にアメリカのFRBが利上げを決定した日です。
"政策金利の引き上げ"という材料は、相場を動かすだけの原動力になりえます。
その日を転換点に、一目均衡表の各ラインとローソク足がクロスをして、本格的に上昇しました。
このように、一目均衡表のシグナルに材料を組み合わせると、当たりやすいということが分かります。
もちろん、外れてしまうこともありますが、一目均衡表だけを見て売買するより勝ちやすいでしょう。
■最も重要なタイミングは「雲」に差し掛かった場面
一目均衡表で最も重要なサインは「雲」がローソク足や各線と交じり合う局面です。
そこで跳ね返るか突き抜けてしまうかを、材料と市場心理を分析して、読んでいきます。
この画像はEUR/JPYの過去の値動きです。
〇が記されているポイントで、相場が反転しています。
左の〇は、アメリカの政治不安と悪材料がドルからユーロへの買いを誘った動きだったみたいです。
右の〇は、6月2日、全面円高だったのでユーロ円もそれに準じて弱気相場でした。
基本、全面円高の時ははリスク回避の空気感が強いので、売りから入った方が有利です。
このように、一目均衡表とローソク足がクロスするような場面は、市場の雰囲気がざわついている時が多いので、そのポイントを注視して取引をするといいでしょう。
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