薄毛・抜け毛・育毛119番　

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最近テレビCMやWeb上で話題をさらっている
注目のかつらサービスがある。

アデランスが展開する

定額かつらサービス

ヘアクラブ

である。

このサービスでは、月額1万4800円の定額制で、
気軽に自分専用のかつらが作れて、継続的に
利用できるという。

もし、かつらが損傷したら無料で新品と交換。
その他、ちょっとした修復などメンテナンスも無料。

正確には最低料金が月額1万4800円で、
もし、カバーする面積が広ければ、
月額2万円以上になることもある。

でも、最初の投資が1.5万円〜2万円なら…
なんて、薄毛心をくすぐる実に上手い商売だ。

しかし、よくよく考えてほしい。

この出費が毎月続くのである。

年間だと最低でも約18万円。

そしてこの出費が毎年続くのである。

10年付け続ければ、180万円。
（正確には年々安くなるようなので、
もう少し減額されるが、
それでも150万くらいの出費にはなる）

しかも、カバーする面積が増えれば、
月額も増額される。10年で

ざっと200万円以上はかかると

考えた方がいいだろう。

定額制は企業にとって継続的に売上げを上げられるので、
「売り切り」よりも、実は美味しい商売なのである。

売りきりでは、カバーする面積が少なければ、
9万円くらい。
大きくカバーする場合でも
60〜70万円くらいだ。

かつらはそれほど損傷するものでもない。
だから月々のメンテナンスは
伸びる自毛をカットする料金くらい。
（これも考えようによっては、
通常の理容・美容室のカット代と考えられる）

確かに、無償交換やメンテナンス無料は安心。
でも、実際はそれほど利用しないと思われる。
従って、これは坊主丸儲けのメーカーに都合のよい
システムといえるのだ。

利用者は、最初は安く感じるかもしれないが、
徐々に真綿で首を絞められるように
苦しくなっていく。
一度つけてしまったら、もう逃れることはできない。

その出費は一生付いて回る。

「定額」というのはいかにも得なように感じられるが、
そこには必ずメーカー優位のからくりがある。
こうした継続性のサービスは必ず
提供者が大きく儲かるようになっているのだ。

アデランスは業績が低迷している。
平成21年2月期の連結業績予想は、

売上高1.3％減
営業利益26.2％減
純利益49.2％減

である。
（個人消費の低迷でもっと悪くなる可能性もある）

前年も

営業利益50.5％減
純利益90.3％減

など急激に落ち込んでいる。

米系投資ファンドのスティール・パートナーズに
経営陣が退陣要求を突きつけられるという
ゴタゴタがあったことも記憶に新しい。

こうした苦しいときに出してくるサービスには
注意が必要だ。一気に挽回を図ろうとするからだ。

この定額サービスについては、
また新たな情報が入り次第報告する。

※基本的に毎週木曜日に更新していきます！

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