2023年07月13日
「マンゴー」で体をクールダウンさせ渇きを鎮めて不足した水分を補う【健康長寿に役立つ高齢薬膳】
「マンゴー」で体をクールダウンさせ渇きを鎮めて不足した水分を補う【健康長寿に役立つ高齢薬膳】
7/13(木) 9:06配信
日刊ゲンダイDIGITAL
マンゴーのトロピカル白和え(提供写真)
【健康長寿に役立つ高齢薬膳】マンゴー
7月に入り猛暑が続いています。夏に向けてシニアが注意したいのはなんといっても「脱水症」です。加齢によって、体内の水分量は減少します。乳幼児はおおむね体重の約70%の水分量を保持しているといわれていますが、年々その量は減っていって、シニアの場合は50%程度になってしまうのです。
さらに腎臓機能の低下によって、体内に必要な水分および電解質をとどめておくことが難しくなり、そして水分を蓄える筋肉量の減少も水分不足に追い打ちをかけてしまいます。
そのうえ、年を重ねるごとに喉の渇きを感じる「口渇中枢」機能が衰えます。そのため、明らかに体内の水分量が不足しているときでも気がつかずに水分を取らなくなり、脱水症状を起こしてしまう傾向が高いのです。
このようにもともと体内の水分が不足しがちなシニアにとって、日差しが強い日の外出や屋外の作業は注意が欠かせません。脱水症は初期の段階ではめまいやふらつき程度でも、進行すると頭痛、吐き気、ひどくなると意識を失う場合もあります。また、脱水によって血液濃度が高まると脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まります。
いよいよ暑くなるこれからの時季に向けて、日頃の食養生で渇いた体のケアを図ることが大切です。
中医学では、夏は一年でいちばん体力を消耗する季節と考えます。暑さで汗をかくことによって、血以外のあらゆる体液である「水」が不足するとともに、人間のエネルギー源である「気」も失われてしまうからです。よって、体を冷やし、汗で失った水を補う食材を取り入れることが重要になります。
おすすめはマンゴー。火照った体をクールダウンするとともに喉の渇きを鎮めて、不足した水分をたっぷりと補う働きがあります。さらに、胃の働きを強めるため、食欲不振や消化不良にも役立ちます。夏バテ対策にはうってつけのフルーツなのです。また、女性にとっては美容にも効果の高い食材。美白に威力を発揮するのです。日焼けの気になる時季、シミ予防に役立ちます。
夏場は日頃から取り入れることをおすすめしますが、「炎天下に外出」という日は、朝、食べておくと一日中水分を体内に取り込むことが可能です。「朝イチマンゴー」で潤い不足を予防しましょう。
マンゴーの脱水症予防効果を高めるためには、同様に体に水分を与える豆腐、豆乳、牛乳、白ごま、キウイ、パパイアなどと組み合わせるのがおすすめです。
■マンゴー高齢薬膳レシピ
トロピカル白和え
体に水分を与えるマンゴーと、キウイ、豆腐、白ごまを組み合わせたレシピ。ちょっと意外かもしれませんが、豆腐との相性はバツグン。白ごまのコクで、冷酒のおつまみにもおすすめです。
【材料】2人分
●カットマンゴー 110グラム
●キウイ 1個
●絹ごし豆腐 2分の1丁
●A(白すりごま=大さじ2、しょうゆ=小さじ2分の1、塩=小さじ3分の1、レモン汁=少々)
【作り方】
水切りした豆腐を崩しながらボウルに入れ、一口大に切ったマンゴーとキウイ、Aを加えて和える。
(池田陽子/薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト)
7/13(木) 9:06配信
日刊ゲンダイDIGITAL
マンゴーのトロピカル白和え(提供写真)
【健康長寿に役立つ高齢薬膳】マンゴー
7月に入り猛暑が続いています。夏に向けてシニアが注意したいのはなんといっても「脱水症」です。加齢によって、体内の水分量は減少します。乳幼児はおおむね体重の約70%の水分量を保持しているといわれていますが、年々その量は減っていって、シニアの場合は50%程度になってしまうのです。
さらに腎臓機能の低下によって、体内に必要な水分および電解質をとどめておくことが難しくなり、そして水分を蓄える筋肉量の減少も水分不足に追い打ちをかけてしまいます。
そのうえ、年を重ねるごとに喉の渇きを感じる「口渇中枢」機能が衰えます。そのため、明らかに体内の水分量が不足しているときでも気がつかずに水分を取らなくなり、脱水症状を起こしてしまう傾向が高いのです。
このようにもともと体内の水分が不足しがちなシニアにとって、日差しが強い日の外出や屋外の作業は注意が欠かせません。脱水症は初期の段階ではめまいやふらつき程度でも、進行すると頭痛、吐き気、ひどくなると意識を失う場合もあります。また、脱水によって血液濃度が高まると脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まります。
いよいよ暑くなるこれからの時季に向けて、日頃の食養生で渇いた体のケアを図ることが大切です。
中医学では、夏は一年でいちばん体力を消耗する季節と考えます。暑さで汗をかくことによって、血以外のあらゆる体液である「水」が不足するとともに、人間のエネルギー源である「気」も失われてしまうからです。よって、体を冷やし、汗で失った水を補う食材を取り入れることが重要になります。
おすすめはマンゴー。火照った体をクールダウンするとともに喉の渇きを鎮めて、不足した水分をたっぷりと補う働きがあります。さらに、胃の働きを強めるため、食欲不振や消化不良にも役立ちます。夏バテ対策にはうってつけのフルーツなのです。また、女性にとっては美容にも効果の高い食材。美白に威力を発揮するのです。日焼けの気になる時季、シミ予防に役立ちます。
夏場は日頃から取り入れることをおすすめしますが、「炎天下に外出」という日は、朝、食べておくと一日中水分を体内に取り込むことが可能です。「朝イチマンゴー」で潤い不足を予防しましょう。
マンゴーの脱水症予防効果を高めるためには、同様に体に水分を与える豆腐、豆乳、牛乳、白ごま、キウイ、パパイアなどと組み合わせるのがおすすめです。
■マンゴー高齢薬膳レシピ
トロピカル白和え
体に水分を与えるマンゴーと、キウイ、豆腐、白ごまを組み合わせたレシピ。ちょっと意外かもしれませんが、豆腐との相性はバツグン。白ごまのコクで、冷酒のおつまみにもおすすめです。
【材料】2人分
●カットマンゴー 110グラム
●キウイ 1個
●絹ごし豆腐 2分の1丁
●A(白すりごま=大さじ2、しょうゆ=小さじ2分の1、塩=小さじ3分の1、レモン汁=少々)
【作り方】
水切りした豆腐を崩しながらボウルに入れ、一口大に切ったマンゴーとキウイ、Aを加えて和える。
(池田陽子/薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト)
タグ:マンゴー
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