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車の売買マイスター
昔は車も文章を書くのも好きではありませんでしたが、あるきっかけを機に車業界に就職。  そこで勉強をしながら文章を書いていくうちに、見てもらう方に楽しんでもらうことが楽しくなったクルマとブログを愛する男です。 現在のクルマ業界は、嫌な客ほど得をするシステムになっております。言いかえると、ゴネたもん勝ち。 なんかおかしくないですか?? 普通に商談をされて、良いお客さんほど損してるわけですから。皆さんも少しだけクルマ売買の知識を知って、上手なカーライフを送りましょう。 現在も車関係に勤めながら、ちょっとした裏側の世界を楽しんでもらえればと思っています。
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2016年02月23日

値段が付かない車はどうするか?

今日の出来事

本日、よくお世話になっている方から電話がありました。

 「俺の知り合いの車を買い取ってくれないか? どこに行ってもゼロと言われてしまうらしくて・・・」


全ての買い取り屋が 「ゼロ」 提示。 ということは、古い年式か過走行ということです。 連絡をもらってお客様の家に行くと日産・キューブがおいてありました。  うちは基本、「ゼロ」 提示をしません。 というか、出来ないのよね。 

今まで大事にしてきた車の査定で、平気で 「ゼロ」 と言える、強いハートを持ちたいよ。  


今回は、8万キロの15年式のキューブを 「3万円」 で下取りしました。 ・・・安いと思いました? ただね、車検がもうすぐ切れるのですよ。 車検が切れている車を店に並べると、どうしても総額が高くなる。売りづらいんですよね。 販売店を見ても、安いところは、乗り出し 「25万円!」 と出ていますから、消耗品の交換と車検費用を考えると、このくらいで取らないとメリットがありません。 

まごころの車屋でもボランティアじゃ飯食っていけないからね。 

そう思って、車検を付けてから売ろうと思わないでください。 絶対にかけた分だけ、買取り価格は上がりませんから。


年式が古くて、距離の多いクルマの手放し方

年式が古くなってきて、走行距離も10万キロ近くなってくると、大手買取り店はまず値段を出しません。 

たまにネットで、

 「どんな車でも高額査定!」

と書かれたページを見ることがありますが、それはあり得ない話です。 そんなことがあったら、うちに転がっている解体車を高く買い取ってもらいたいものです。 


もし、アナタが10年落ちで10万キロオーバーのコンパクトカーを売りたいと思っているならば、「大手の買取屋」もしくは「一括査定」は使わないほうが良いです。 間違いなく 「ゼロ」 と言われますから。  

もし、その車が「ハイブリットカー」や「スポーツカー」などでしたら、値が付くので大丈夫です。 軽自動車も普通車コンパクトカーよりは値が付くと思いますので、一度試してみて下さい。 
安心な車査定をするなら一括査定.com


このように、買取りで価格が付かない車に関しては、町の小さな車屋に行って見るのが一番良いと思います。 意外と値段を付けてくれますからね。 

なぜかというと、大きな買取りチェーン店・ディーラーなどでは、買取った車で2〜3万円の利益では、やらない方が良いから。 そんなことに時間をかけてる暇もないしね。 だから、オークションで数万円の値が付く車でも、「ゼロ」提示をする。

 「置いてってくれれば、処分しておくよ。」

こう上から言われて終わりです。 


一方、町の小さな車屋では、買取った車で確実に数万円の利益が出れば、ありがたいので値段を付けて買い取ってくれる確率が高まります。 この情報化社会では、国産軽自動車・コンパクトカーを売っても10万円の利益にならないときも多いので、少ない利益でもありがたいわけです。 


それ以外に、もしディーラーで新車を買おうとしているのであれば、ディーラーで出しましょう。 さすがに、新車を買うお客さんの車に「ゼロ」提示をしてこないと思うので。 もし、されてしまったら、

 「買うから下取りしてよ! 細かいこと言わないけど期待してるよ!」

くらい添えておけば、さすがに数万円は付けてくれるでしょう。 


 

数十万アップと聞いたことがあるけど・・・

ちなみに、ラジオや広告欄に

 「50万円と言われた車が、〇〇に出したら100万円になった!」

というのは本当にあります。 


これは嘘ではありません。 それはなぜか? というと


 「一店舗だけに聞いて、そこで素直に売ってくるから。」

につきます。 


なぜ、私が 「一括査定」 を押すかわかります? それは、「買取り店は最初から、相場の金額を提示してこない」
からです。



最近のやり方としては

 「〇〇さんは、この車、どのくらいで売れると思います?」

と聞いてくる。(最初から具体的な金額は言わない)

具体的な金額をしらないユーザーは
 
 「もう5年も経っているし、そんなにつかないでしょ? 50万くらいですか?」

と答えると、

 「そうなんですよ。 ただ、せっかく来ていただいたので頑張らさせていただきます。 55万円でどうでしょうか?」


・・・みたいな流れで商談されることが多い。 ちなみに上記の車の相場が100万円でも150万円でも、最初にお客さんが言った額が基準となり商談が始まります。 早い話、そのようなお客さんは「カモ」です。 


だから、本当は100万円の相場を50万円で売っちゃった。 ということが出てくるわけです。 情報はお金と一緒。 気を付けて下さいね。 




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