2018年08月21日
中国での大学留学に必要な費用と生活そして教育に対しての考え方!(7年前の場合)
「ばばあ2」
ばばあの長男は以前に中国の「△華大学」へ留学していた話をしました。では費用的にどのくらいかかるのでしょうか?中国での教育は?
皆さんは、日本との物価の違いなども考えると日本の大学よりも安く行けると思いますよね。そこで、実際はどのくらい必要だったのかご紹介いたします。
1.ビザ申請
中国でするのではなく日本の領事館に出しますので、日本の物価と考えてよいでしょう。数万は必要だった覚えがあります。
申請先までの領事館の費用も必要になりますし、健康診断も一緒に提出しなければなりません。健康診断費用は保険がききませんので、簡単な健康診断でも15,000円ほど必要でした。病院も指定され、どこでもよいわけではありません。
2.中国への渡航
渡航費用は格安チケットなどを利用する場合もありますが関西空港経由ならばお値打ちですが、関西空港までの費用が必要で、帰国の場合は新幹線の乗り継ぎなどが悪く、新幹線に間に合わない場合もあります。
セントレア空港を出発のセントレア着にしないと飛行場で1泊しなければならなくなります。セントレア発の場合はほぼ時間通りに出発しますが、セントレア着の場合でも時刻についたことなどはありません。平均して1時間〜2時間遅れになるか、1時間早くなるかで、予測が立ちにくいです。
費用はセントレアの場合は片道7万から8万は必要になります。中国国籍の場合は何故か往復で5万ほどでチケットが購入できます。この落差は何なのでしょう?
3.保険の費用
留学の場合は当然ですが、一般の保険会社に保険を入って行かなければなりません。1年間の費用としては30万近く必要になります。
一番高く感じましたね、但し、中国で病院にかかる場合はタクシー代なども出ますし、一流の病院を紹介されます。対応も日本語でされて、申請も楽にできるようです。
都会の学校ならばよいのですが、田舎の学校などは病院までの時間が大変ですね。
4.大学での必要な費用
授業料は日本の国公立大学より若干安い程度です。学生寮費が部屋により値段が違い、長男は2人部屋にしてくれたのですが、食事なしで、お風呂ではなく共同シャワーでも月に3万〜5万は必要になります。
安い部屋から埋まるので、すぐに年払いで安い部屋を安い押さえる必要があります。遅くなると高い部屋しか空いてないので1か月5万以上になってしまいます。ただし、1人部屋になります。
そして、留学生の建物は一番遠くになるので、教室の建物まではとても遠いです。学校の敷地自体が広大で、正面の門から裏門までの距離は名古屋駅から栄駅ぐらいまでの距離です。留学生は裏門の近くに寮があります。
中国人学生の寮とは建物が違います。中国の大学は学生が強制的に2年までは寮に入らなければなりません。たとえ大学の隣に自宅がある場合でも、規則で寮生活になり、近い人は週末には自宅に帰る人が多いそうです。
大学内の移動は自転車やバイクになります。
食事は大学近くのスーパーや屋台、大学内の売店であらかじめ購入しておいて食べる事が多かったようです。大学での学食は中国人の方々が食べる味なので、慣れるまで時間がかかると思います。
長男は平気でした。1食100円ぐらいでボリュウムのある食事です。大学内に清掃する方や学食を作る方が家を建て、子連れで住んでいるのは驚きました。
ある一角に何件も終戦後の日本の家のような建物があり、ロープに洗濯物がかかっていたので、長男はに尋ねると、大学の賄や清掃の仕事をしている人々でした。ですから、大学内はとても清掃は行き届いていました。
5.仕送り
仕送りは中国銀行に口座を作り、通帳は私が持ち、キャッシュカードを息子に持たせて日本の中国銀行へ入金し、中国で出金をする方法を取りました。
何故かといえば、送金よりも大学内に中国銀行があるので、手間も少なくて済みますし、確実に本人の手元に届きます。中国で為替手数料は日本で両替するよりもキャッシュカードを元にして出金した方が安くつきます。
元来、贅沢をする性格ではありませんので、お金がなければ無いなりの生活をしていたようです。
6.日本からの宅配便
郵便局から荷物を送るのですが、これが一番高くつきました。そして、一番神経を使うところです。よく送ったのは日本のチョコが付いたお菓子と雑誌です。
日本では当たり前のものでも、時としては違反になり没収や目をつけられたりします。必ず長男に確認し、物品は送りました。
7.洋服や靴など
衣類や靴は数百円の安いものから数千円までの物が大学内の売店で購入できますが、2000円ぐらい出すと、とて良質のものが購入できます。
生地もしっかりしていて、日本での6,000円〜8,000円位の商品を手に入れる事が出来るので、あえて持ち込む必要がないことがわかりました。
8.日本と中国の教育の違い
中国の場合は行きたい大学を受験するのではなく、学力により大学が決められるそうです。自分の意志で大学が決まる訳ではなく、希望の大学へは何年もかかっても行くことができません。
但し、大学での費用は国が持ってくれるので、負担はありません。学力により大学が選ばれてしまうので、とても遠くの学校へ行かなければならない人もいます。中国の大学受験のレベルに達していないなどの場合は
裕福な家庭の子供たちは中国の大学へ入学できないので日本、韓国やアメリカ、ヨーロッパなど各国に留学するそうです。
学生は授業料が無料なので、国の行事などには協力しなければなりません。選ばれた場合はマスゲームなどの練習のために授業後や夏休みなど、何カ月も練習に通うのです。
まとめ
・留学ビザ申請に指定の病院で健康診断を受診する必要があり、費用は15,000円ぐらい
・渡航費用は日本人国籍と中国人国籍により違い片道7万から8万ぐらいかかる
・保険の費用が一番高く感じる、保険では日本で入って行かなければならないので30万ぐらいかかる
・寮費は1か月食事なしで3万から5万です。年払いをしなければなりません。
・授業料は日本の国公立大学の費用より若干低い程度です。
・食費は1食100円位で済みますが、中国人の方の味で、日本の中華料理とは違います。
・仕送りは口座に日本円を入れる事により大学内の銀行で出金し為替手数料を払う方が一番安い
・荷物を送るときは費用も高いが入れるものにより、許可が出ない場合があるので下調べが必要
・必要品は日本価格位を出せば、日本より良質なものが手にはいる
・中国人の大学費用は無料だが、学力により大学を決められ、希望校へ入ることは出来ないし、2年間は強制的に寮生活をさせる。
上記のように日本とは教育事情もちがいます。日本の様に各家庭が子供の学校の費用を出すのではなく優秀な人材は国が育てる仕組みになっています。
大学にもよりけりでしょうが、特に差別的なことはありませんが、費用的にアメリカと同じで留学生価格の様に1年間では私立大学の1年分の授業料ぐらいは費用が必要になります。
ちなみにアメリカの場合は年間500万は覚悟が必要になります。
当時、長男の行った「△華大学」は首相等の出身校だったので、恵まれた環境の大学でした。
長期の休みに日本に帰ってきて、大学に戻ると建物が2つ3つと増えていることもあったようです。
特にびっくりしていたのは大学の記念式典に出身大学であることをアピールするために首相みずから来ることもあったそうです。
学生に対しての援助は日本が世界でも低い方であることは知っていましたが、未来の国の事を考えれば優秀な子供を育てるのも国の役目かもしれません。日本では考えられない事ですよね!
あくまでも長男が行っていた7年前のことですので今は若干の違いがあるでしょう。
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