2018年08月02日
教育実習に行く次男、教育実習の実態と出した答えは?
「ばばあ2」
教育課程を取っていなかった次男は5年目の学生生活に入るのです。見た目が小柄で、ストレスフリーの自由人の次男はの若く見えます。
学校では新入生と間違えられたり、夜間に警官から「早く帰りなさい!」と言われることが多いようです。そんな次男が教育実習をするとは考えづらいばばあでした。
周りでも、自分は若く見える事を自慢して言われる方が見えますが、本人は気づいていないのですが、ストレスフリーで自由にしているから若く見えるのです。「周りは振り回されて苦労してるでしょうね。」と考えてしまいます。
1.養護学校での実習
養護学校の生徒にはとても軽い生徒と、重度の生徒と様々なようです。重度の生徒は親が送り迎えをするそうです。
軽度の生徒は毎日学校に来るようですが、重度の生徒になると1周間の内の2日間又は3日間ぐらいの頻度で学校へ来るそうです。
特に指導される内容は、「生徒たちはとてもナイーブで、接し方を間違うと死にも至るので、くれぐれも注意する様に。」と初めに教育指導の先生から言われるそうです。
重度の生徒の場合は、長時間の授業を受ける事も出来ません。時間を見計らい看護師の方が様子を見に来るそうです。ほとんどは授業ではなく、介護に近い授業になるそうです。
生徒の親御さんも学校に来れる事をとても感謝され、実習生に対しても、「先生、体調の良いときはまた来ますので、宜しくお願いします。」と、帰られるそうです。
さすがの自由人の次男も、生徒達の様子をみて、五体満足で自分達がどんなに恵まれているかを感じたようです。養護学校の先生だったら、出来そうな感じがする。と安易な事を言っておりました。
ばばあに言った言葉は「多少勉強が出来なくても、健康であることが一番だよ。」と悟った様に言いましたが、「恵まれているのにふざけた事ばかりする、あんたはなんだ!」と言い返したくなりましたね。
2.特別養護老人ホームでの実習
過去には無かった実習だそうですが、近年は実習の内容に「特別養護老人ホームでの実習」も加わるようになったそうです。
実際の老人ホーム体験は次男にとって初めてなので、戸惑いもあったようですが、元来の性格から、仕方なくその環境に入れられても、楽しむことが出来る性格です。
毎日、毎日、その日の出来事を話してくれるようになりました。基本的にはデイサービスにいらっしゃる方のお世話です。
デイサービスに来ていても、ご本人は仕事に来ていると思っているようです。折り紙を折っては箱に詰め、「納品をお願いします。」と声をかけられるそうです。このような場合は素直に「ありがとうございます、納品します。」と答えるそうです。
次男は物静かにしゃべり、相手に対してその場での反論もしません。(本人はしゃべるのが面倒だからだそうです。)金券ショップのスタッフの方からしてみれば、「人たらし!」に感じるそうで、デイサービスの実習でも楽しく過ごしたようです。
特におばあさんには人気があり、はめていた指輪を渡され「よくしてくれるから、あなたにあげるわ!」と指輪を渡された時には、びっくりして、職員さんに渡し、ご家族へ返して頂いたそうです。
とても充実した実習が出来たと本人は言っておりました。
3.中学校での教育実習
さあ、本番の教育実習の始まりです。出身中学の受け入れが出来ないとのことで、地元の他の中学に向かう事になりました。そこでの実習生の担当の教師は、次男の中学3年の時の担任だったのです。
毎日生徒が来る1時間前には学校へ到着しなければなりませんでした。理由は部活の朝練を見なくてはならなかったのです。
駅から少々遠い所の学校だったので、夫婦で交互に教育実習先の学校まで、朝6時半には送らなければなりませんでした。生徒にばれないように少々離れた場所で、次男を降ろすのです。
何と甘いばばあ達なのでしょう。これが次男を自由人にさせた理由かもしれません。
毎日、実習生同士で部活終了後に報告書の提出をし、全員が終わらなければ帰る事が出来なかったので、何時になるかわからず、電車で帰宅していました。
帰宅後、次の日の授業の準備を深夜まで行い、進まない時は夫婦で教材を作る手伝いもしました。次男はその期間中は1度も、遊び回ることをができませんでした。
在留外国人の生徒も多く、日本語がよく理解できていない生徒で、数学の遅れている生徒などの担当も時折しなければならなかったので、教材に絵やグラフなどを用いて教えるそうです。
次男が中学の時とは違い、毎日のように警察が学校へ来るそうです。器物破損の事故は毎日のようにあるそうです。今の学校も大変ですね。ばばあの中学時代は警察官が学校に来るなどはほぼありませんでした。時代も変わりましたね。
やっと、先生の苦労が良くわかったようです。しかし給食は以前に増して、とても美味しく、学校へ来ない生徒も給食だけを食べにくる場合もあるそうです。
そんな教育実習の期間も終えた次男はやっと自由になれると、糸の切れた凧のような生活に戻りました。その後、次男の言葉は「中学の教師は合わないかも?」でした。
「親の苦労は何だ!」どこまで行っても自由な次男でした。
まとめ
・養護学校の実習で自分の身のありがたみを感じる
・特別養護老人ホームでの実習は充実していた
・中学校での本格的な教育実習で先生の苦労を身をもって体験する
・自由が無ければ続けられない次男
過去と今とでの教育の仕方が違ってきています。1クラスの人数も少なく、教師は2人態勢で、在留外国人の子供さんもいるので、生活習慣の違いもあるようです。先生の負担も多くなるのは当然かもしれません。
部活動は新人の先生が経験も無いのに指導をしなければならない事も多く、ボランティアで外部の方にお願いする方法も色々と問題があり、部活動の在り方も今後の課題かもしれませんね。
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