2019年02月01日
「質屋とは?利用の仕方は?」よく知られていない質屋さんの仕組み
「ばばあ3」
「質屋」と聞くと皆さんはどんな印象を持たれるでしょうか。時代劇で着物を持った女性が「これで何とかお金を貸してほしい」などのシーンを思い浮かべますか?お金に困った時の最終手段でしょうか。
そもそも質屋って何?知らない、聞いたことはあるけど知らないという方もたくさんみえるでしょう。
そう、質屋を利用したことがなければ本当の所、「質屋」はわからないのです。
1.質屋とは
質屋は品物(質草)を担保にお金を借りるところです。品物がなければお金は借りられません。そしてその品物の価値分(お店の査定)だけお金が借りられます。ただしめいっぱいではありません。その品物の80%〜90%分のお金が借りられます。お店によって違いがあります。
10000円の査定額の場合8000円くらい借りられることになります。正確には8000円まで借りられるということです。借りるには利息(保管料)が必要になるので、たくさん借りればそれだけ利息も多くなります。
8000円借りられても5000円にすることで利息が少なく済むことになります。
2.質屋の歴史
質屋は700年以上前の鎌倉時代からあったと言われています。質屋という呼び名ではなく、土倉(どそう・とくら・つちくら)と呼ばれていたようです。品物を預かりお金を貸すようになり、品物の保管場所に土蔵を建てたことから土倉と呼ばれるようになりました。
主に貸していたのは武士で、刀や領地を担保にしていました。室町時代には貨幣経済が発達し一般庶民にも広がりました。質屋と呼ばれるようになったのは江戸時代からです。着物や帯を担保にたくさんの庶民が利用しました。
現在の担保は貴金属、ブランド品、時計等が一般的です。
3.質入れと質札
質入れが決まり品物を預けると、現金と質札(預かり証)が発行されます。質札には、お預かりした品物の内容、預かった日、借りた金額、1か月の利息の額、質流れの日等が記入されています。
質札は、出質(返済し品物を受け取ること)の時、延長のための利息を支払う時に必要ですので無くさないように保管します。
なお質入れには、必ず運転免許証、保険証等の身分証明書が必要です。
4.出質
借りたお金(元金)と利息を持っていけば品物が戻ります。借りた日から1か月間は1か月分の利息と元金、例えば1月1日に借りた場合2月1日までは1か月分とします。1日でも過ぎてしまった場合は2か月分の利息と元金が必要になります。
借りた当日に出質したとしても1か月分の利息がかかります。
5.質流れと延長
品物を預けて3か月間一度も利息を支払わない場合、品物は質屋側のものになります(質流れ)
質預かりは最長3か月は利息を支払わなくても保管されます。利息は1か月単位で発生しますが、3か月間全く利息を支払わなくて質屋側のもの(質流れ)とはなりません。
3か月になる日までに1か月分の利息を支払えば1か月延長となります。毎月利息分だけ支払い続ければ延長は続きます。
ここで勘違いしてしまうのは、出質するときは3か月分の利息と元金が必要になることです。最初の2ヶ月分の利息が支払われていないからです。
6.売却と質入れ
お金が必要になった時価値のあるものを売って現金にする。大切なものだとしても諦めるという考えがあります。一方お金は必要だが、どうしても大切なものを手放すわけにはいかない時に利用するのが質です。
質にはもう一つの顔、利用方法があります。品物は手放してもいいものだけどあえて手放さない。お金が必要な期間質入れをし、返済ができるようになれば出質をする。
お金を借りる手段として担保にできる価値のある品物を保持しておくという考え方です。
7.質屋は催促はなし
質屋は返金の催促がありません。3か月間利息を支払わなければ品物は質屋側のものになりますが、催促の連絡はありません。
品物は失うことになりますがしつこい催促の電話等はありません。ご希望がない限り質屋側からの連絡は一切しませんので家族にバレることもありません。
8.質屋のメリット、デメリット
メリット
・催促がない
質入れに出向いて以降は、自分の都合で出質したり、延長したりすることがあっても、質屋側からの連絡は一切ありません。
・3か月間の猶予がある
3か月間は利息を支払わなくても保管されています。余裕がありますね。
・お店があって安心
顔を知られることは抵抗があるかもしれませんが、安心の材料にもなります。質屋業は長く営んでいることが多いので、お店も人も変わらないことで安心感が生まれます。
デメリット
・質屋に出向かなければならない
ここが大きなハードルでしょうか。わざわざ行くのは時間も交通費もかかるかもしれません。営業時間も気にしなければなりません。
・顔を知られたくない
これも気になるところですね。だだし、お店がなかったり、顔が見えない取引は危険も伴います。
・質草(預ける品物)がいる
質草になる品物は最近は貴金属、ブランド品、時計等ですが、質屋は消費者金融と違って品物がなければお金は借りられません。
いかがでしたか。何となく質屋というものを理解していただけたでっしょうか?時代劇や小説で質屋を目にした時に少しはイメージしやすくなったでしょうか?
いくら仕組みが分かったといっても、では試してみようかとはなりませんよね。お金を借りなければならないような、お金に困ることもあってほしくないものです。
ただ、万が一の時にいくつかお金を借りる手段の中で、質屋のお金の借り方があなたには合っているかもしれません。
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