2019年08月17日
トランプ大統領も戦々恐々 FB仮想通貨「リブラ」の破壊力
「そのネットワークの大きさゆえに、新たな通貨圏、経済圏を形成する可能性があるのではないかと思っている」
全国銀行協会の高島誠会長は先月、フェイスブック(FB)が構想している仮想通貨「リブラ」について聞かれ、こう答えた。
世界の人口の3分の1を超える約27億人が利用するFBが発行する仮想通貨の潜在力は絶大だ。
高島氏も「リブラは既存の政府や中央銀行がコントロールしていたこれまでの通貨システムとは異なり、コントロールの及ばない存在となり、われわれ銀行を含む既存の金融システムを侵食しかねない」と危機感を示す。
国の枠組みを超えて流通するリブラは、既存の国家権力にとって、まさに「デストロイヤー(破壊者)」となりかねない危険な存在だ。
「すでにリブラの発行主体となる非営利組織『リブラ協会』がスイスに設立されています。協会への出資者には、FBほかビザやマスターカードなどの有力カード会社や決済サービスを手掛けるペイパル、配車サービス大手のウーバーテクノロジーズなど30社近くが名を連ねています」(メガバンク幹部)という。
この協会から発行されたリブラは認定再販業者を通じてエンドユーザーに販売される。
ただし、リブラは他の仮想通貨と違いドルやユーロ、円などの法定通貨や国債といった裏付けとなる資産を保有し、ひも付きとなっている。
利用者はそれぞれの国の法定通貨とリブラを交換して、決済や送金などに利用する仕組みだ。
この仕組みこそ「巧妙に考案された毒薬」と銀行アナリストは指摘する。
リブラの信用は既存の国家権力が発行する法定通貨で担保されている一方で、リブラが世界規模で浸透すればするほど、既存の法定通貨を侵食しかねないためだ。
「リブラは既存の通貨・金融システムに寄生し、食い尽くし、いずれ取って代わるだろう」(銀行アナリスト)と予想されている。
このリブラ構想に最も危機感を強めているのは、世界の基軸通貨ドルと発行する米国だ。
トランプ大統領は「リブラは信用できない。FBは銀行免許を取得すべきだ」とツイートし、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は「リブラはプライバシーや資金洗浄、消費者保護の面で深刻な懸念がある」と、封じ込めに躍起だ。
さらにウォール街から巨額な献金を受けている米議会では「FBは解体すべきだ」との声が上がっている。
既存の国家権力に殴り込みをかけたリブラがどうなるのか見ものだ。
名無しさん
1時間前
あまりにもマイナスの影響力が大きいので、おそらく阻止されるでしょう。
名無しさん
39分前
またハッキングされてリブラ流出して暴落も有り得る。
資金面での保証は安心出来るし、一つの通貨で色々な国で買い物出来るようになれば便利
後は手数料とセキュリティ面だけ。
名無しさん
1時間前
いまだに仮想通貨なんて書いている時点でw
引用元:日刊ゲンダイDIGITAL
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190817-00000020-nkgendai-bus_all
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