2019年08月12日
バイナンスから盗まれたビットコイン、今なおロンダリングされている最中:研究者の見解
ルクセンブルクを拠点として、仮想通貨資本移動を研究するチーム、クレイン・ドット・アイオー(Clain.io)は、盗まれた7074BTCがミキシングサービスのチップミキサー(Chipmixer)を通じて、ロンダリングされていると述べた。
クレインは、2019年6月12日(現地時間)以降、少なくとも4836BTCがロンダリングされたとしている。
ビットコインのミキシングサービスは、利用者のコインを他の利用者のコインと混ぜる。
そうすることで、ビットコインに付いて回るトランザクション履歴を曖昧にすることができる。
チップミキサーは今回の資金の量に圧倒された、とクレインは述べている。6月12日以降、ハッカーはなりふり構わず資金をチップミキサーに投入している。
「大量のコインを比較的短時間にロンダリングすることは実質的に不可能なため、ハッカーの次の動きを追跡するのはかなり簡単でした。
そのため、ハッカーの当初のアドレス群を検知することができました」とクレインは主張した。
チップミキサーは今までにそれほど大量の資金の流入に対処したことがないため、現在チップミキサーから出てくる資金の大半は1人の保有者、つまりバイナンスのハッカーに関連しているものだという結論が導かれる、とクレインは述べた。
アドレス分析は、ハッカーが盗んだコインをさらに10BTC近くの小さな固まりに分割したことを示している。
大量のコインをミックスされた小さな固まりに分けることは、仮想通貨を法定通貨への交換に備えるための方法の1つ。
ミキシングが活発に行われた時期に150の固まりが検知された、とクレインは述べ、さらに全体では約5300BTCが小分けにされたと考えている。
クレインは、ミキシングされた4836BTCのうち、183BTCをハッカーのものと特定し、814BTCをハッカーのものである可能性が非常に高いとしている。
クレインの分析からは、これらのコインが一般市場に流入したことを示す証拠はほとんど示されていない。
引用元:CoinDesk Japan
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190811-00010001-coindesk-sci
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