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2018年08月08日

あの東大院生FXトレーダーが仮想通貨でも勝ち続けていた! その手法と戦略とは?





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昨年の仮想通貨バブルで多数の億り人が誕生したが、1月以降の低迷相場で仮想通貨トレーダーも意気消沈。
今なお生き残っている投資家は、いかにして稼いでいるのか? 
リーマン・ショックなど数々の金融危機を乗り越えてきた為替トレーダーや、仮想通貨と為替を操る二刀流トレーダーも交え、最強投資家たちが大激突!



◆FXでも仮想通貨でもポジション情報から値動きを予測せよ!

「仮想通貨にも注目しています。アルトコインやICO(新規公開されるコイン)の中にも技術的に有望なものがあるので、中長期的な値上がりに期待して買っているコインもあります」

そう解説するのは、専業トレーダーの田畑昇人氏。ベストセラーとなった著書『東大院生が考えたスマートフォンFX』のタイトルからもわかるように、本来の主戦場はFXだったはず。いつから仮想通貨投資家に?

「始めたのは’17年から。ただ、今年の為替はドルが軸で自分にはやりにくい相場なので、仮想通貨で運用する比率が高まってます。仮想通貨は『GOX』(取引所への不正アクセス)が怖いので利益が一定額に達するごとに引き出していますけど」

 田畑氏の仮想通貨投資法は、FXトレードと共通する面が多い。

「為替であれ仮想通貨であれ、市場の真理は変わりません。それはポジションが偏ったときに大きな動きが発生するということ。今年4月から5月にかけてユーロが急落しましたが、為替市場の売買状況を示す指標であるIMM(シカゴの通貨先物市場)ポジションはユーロ買いに偏っていました」

 すでに市場参加者の多くがユーロを買っていたら、さらに買われて上がる可能性は少ない。むしろ買い手の決済でユーロ売りが進み、下落する可能性のほうが高いと考えるのが妥当だ。「EUでは4月以降、イタリアの政局が混乱したことを受けてユーロ/ドルが1.24から1.15まで1000pips近く下げました。ポジションが大きく偏った状態で、何か材料が出ると大きな動きになりやすいんです。この偏りを利用してうまくトレードできたのが、5月の英ポンド急落でした」

 5月上旬、英ポンドでは膨らんでいた買いポジションの解消、つまり英ポンド売りが進んでいた。

「日足で見ても下落トレンドでしたし、『オアンダ』を見ると、下には大きなストップ(逆指値)も見えていました」

 オアンダはグローバル展開する大FX会社。ここを利用する投資家が入れている指値、逆指値のオーダーはホームページで公開されている。

「注目するのは大きなストップの入ったレートです。為替市場は『ゼロサムゲーム』。誰かの損失が別の誰かの利益になります。『誰を損させて儲けるか』と考えたとき、大きなストップはターゲットになりやすい。このときは100pipsほど下に大きなストップが見えていたので、これを狩りにいくだろうと考えて、ショートで入りました」

◆仮想通貨全体とアルトの時価総額から値動きを予想

 結果、思惑通りにストップを狩って利益確定。こうした考え方は「仮想通貨投資でも一緒」なのだ。

「『Datamish』というサイトにBTCに関するデータがまとめられており、そのひとつに証拠金取引のポジションがあるんです。買いポジションと売りポジション、それぞれの量が掲載されているため、投機筋がどちらのポジションに傾けているかをチェックしてトレード戦略を練っています」

 5月下旬、BTCは買いに傾き、日足は下落トレンドだった。

「買いポジションの解消が進めばBTCは下落する可能性があると考えていました。このときは仮想通貨全体の時価総額やアルトコインの動向もBTCの下落を示唆していたんです」

 仮想通貨全体の時価総額は投資家のド定番である『CoinMarketCap』で確認できる。

《「Datamish」でビットコインのポジション動向をチェック》

 ビットコインでも、ポジションの偏りは値動きの方向性を読み解く有効な材料に。「Datamish」(https://datamish.com)ではBTCをはじめ、さまざまな仮想通貨のロングとショートのポジションを一目でチェックすることが可能

「年初に90兆円ほどだった時価総額は40兆円に低下し、そのなかでBTCドミナンス(時価総額に占めるビットコインの割合)は上昇していました。仮想通貨市場で考えると投資を控えたいとき、投資家はアルトコインから仮想通貨の“基軸通貨”であるBTCへと資金を退避させる傾向があります。『時価総額が減ってBTCドミナンスが上昇する』ということは、仮想通貨市場全体が弱いということになります」

 そうなればアルトコインはもちろん、ビットコインも売られやすくなる。

「エントリーのタイミングは、ETH(イーサリアム)/BTCの値下がりを見てBTCをショートしました。取引が増え、主要アルトコインのなかでも強さが目立っていたETHの下落は仮想通貨市場全体の値下がりを示すシグナルだろうと。利益確定もアルトコインの値動きがシグナルでしたね。リップルが買われ始めたので、BTCは短期的な底打ちだと判断しました」

 また、為替で培った理論で仮想通貨でも稼ぐ田畑氏独自の気付きもある。

「値ごろ感ですね。BTCは高値が昨年末の230万円、安値は2月につけた60万円が基準となりつつあります。60万円に近づけば『安い』と感じる人が多いだろうし、60万円台でショートするのは米ドル/円で言えば101円からショートするようなもの」

 1ドル100円のサポートは強力なはず。101円でショートしても跳ね返される可能性が高く、効率は悪い。

「BTCの60万円も同じです。60万円や200万円をブレイクするには、何か大きな新材料が必要なのかなと思いますので、この2点で引いたフィボナッチ・リトレースメントも有効かも。38.2%ラインが120万円前後なので、このラインに近づくまでは売り目線で、60万円台に近づいたら買い目線というトレードでもいいでしょう」

 最近では田畑氏のように仮想通貨へ食指を動かすFX勢も増加中。二刀流の熟練トレード術、ぜひご参考あれ!

《取引所の価格差を狙ったアービトラージBot》

 仮想通貨では取引所によって価格が異なる。その差は数百円程度が常態だが、ときに1000円、2000円とサヤが広がることも。その瞬間を狙って安い取引所で買い、高い取引所で売れば“サヤ”を利益に変えることができる。田畑氏はこのアービトラージを自動化するbot(ボット、自動売買プログラム)を友人と共同制作したという。

「『ランサーズ』のようなクラウドソーシングサイトを介してプログラマーに依頼しました。費用は30万円ほどです」(田畑氏)

 プログラミング技術がなくてもBot制作が可能なら試してみる価値あり!?

《“東大院”田端流トレード3か条》

@ポジションの偏りで方向性を読む

A大口のストップをターゲットに

B時価総額とドミナンスは重要指標

 仮想通貨vsFX 「儲かるのはどっち?」最終決戦 ―





引用元:HARBOR BUSINESS Online
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180807-00171965-hbolz-soci


 




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